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菅田将暉「この話が一番堪えました」 児童虐待と放火殺人の描き方 【ミステリと言う勿れ】

   大人気コミックを映像化した「ミステリと言う勿れ」(フジテレビ系列)。2月14日(2022年)に放送された第6話は、主人公の久能整を演じる菅田将暉さん本人がツイッターで「僕はこの話が一番堪えました」とコメントするほど、辛く重苦しいものでした。(ネタバレあり)

   第5話では怪我で入院していた整。退院直前に下戸陸太(岡山天音)にぶつかられて因縁をつけられますが、飄々と理論立てて話す整に陸太は呆れ、その場を後にします。

  • フジテレビの「ミステリと言う勿れ」番組サイトより
    フジテレビの「ミステリと言う勿れ」番組サイトより
  • フジテレビの「ミステリと言う勿れ」番組サイトより

「炎の天使」サイトとの関係

   院で出会ったライカ(門脇麦)から告げられた暗号メッセージに従って病院内の温室に向かった整は、桜の木にピンで止められた封筒を発見します。中に入っていたのは、炎のマークが描かれた塀の写真。裏側に書かれていた住所に向かうと、そこは両親が焼死し小学生の子どもだけが生き残った放火殺人事件の現場でした。野次馬の中に陸太の姿を見つけ、驚く整。いつの間にか隣にはライカが現れ、以前にも同様の事件があったこと、そして炎のマークを前にも見たことがあることを話します。

   事件について調べていた刑事の風呂光(伊藤沙莉)たちは、整に都市伝説サイト「炎の天使」の存在を教えます。それは、虐待された子どもが家の壁や塀に炎のマークを描くと、天使が親を焼き殺してくれる、というもの。やがて整は、陸太が7年前に起こった放火殺人事件で両親を亡くし、ひとりだけ生き残っていた、という事実を突き止めたのでした。

   整に疑われていると感じた陸太が、整を襲って倉庫に閉じ込めたところで幕を閉じた第6話。スリリングな展開でしたが、最も印象に残ったのは終盤で陸太が発した次の言葉でした。

「虐待されている子どもたちは骨折したり火傷したり。ガリガリに痩せてて。医者も看護師も分かっているはずなのに、どうすることもできないんだよ。だから天使を呼ぶしかねえんだ。それの何が悪いんだよ」

   悪いのは、一体誰なのか。虐待という難しい事件を、このドラマではどう扱うのか。来週が気になります。

(Hibunny)