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<1年前のワイドショー> ワクチン狂騒曲を振り返る 「もっと早く」の教訓どこへ

   <1年前のワイドショー> 昨年(2021年)の今頃は、国内で新型コロナのワクチン接種がようやく始まりました。しかし、ワクチンが不足していて、2回接種が遅れるのではないかと不安が広がっていました。

  • ワクチン接種の動向に注目が集まっていた
    ワクチン接種の動向に注目が集まっていた
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「副反応情報」にも関心寄せられる

   (J-CAST)テレビウォッチ・ワイドショー通信簿で取り上げた「ワクチン不足で接種が遅れる! 生産力下がり世界で争奪戦、専門家は『日本は後回し...」(21年2月22日、テレビ朝日系「モーニングショー」)では、米国ファイザー社の工場が工事のため生産力が下がっていることを紹介しました。記事の中で、日本医科大学の北村義浩・特任教授が「世界的に見れば争奪戦になっている。日本は後回しでいいとの議論が今後は増えるだろう」との見解を示していましたが、発言の通りに、接種は予定よりどんどん遅くなっていきました。

   「河野・ワクチン担当相『ファイザー、4月の上積みは少し厳しいかな』...生出演で回答」(2月23日、日テレ系「スッキリ」)では、番組に生出演した河野太郎ワクチン担当相(当時)の発言を詳しく取り上げました。河野担当相は、「ファイザーのワクチンは4月の上積みは少し厳しいが、その後はかなりの数量で入ってくると思う」と回答。承認申請が出たばかりのアストラゼネカは数か月して承認されてからになり、モデルナはまだ承認申請も出ていないので、まだまだ先になる、と話していました。

   副反応についても言及し「副反応情報はかなり早いタイミングで評価し発表する」と答えていました。それを聞いて司会の加藤浩次さんが「そこ大事なところですよね。早めに出るっていうのがすごく大事なことです」とコメントしたことを紹介しました。

   その後、ワクチンは8月から9月にかけてが接種のピークとなりますが、もっと早くできなかったのかと、ワクチン外交の遅れが菅政権への大きなダメージとなっていきます。

   現在の3回目のワクチン接種も諸外国から遅れをとっていますが、昨年の教訓が生かされていないのでしょうか。

(コムギ)