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「殺されるかと恐怖を」 不審車追跡→衝突された男性が「モーニングショー」に語った一部始終

   真っ暗な夜道を走る1台のワゴン車が、交差点もないところで道路をふさぐように急停車すると、助手席のドアを開けながら勢いよくバックしてくる。こちらの車もバックして逃れようとするが、ワゴン車はさらにスピードを上げて衝突。次の瞬間、鋭利なものを手にした男性が助手席から飛び出し、こちらの車のタイヤを攻撃するとすぐさま逃走。2月23日(2022年)、埼玉県松伏町で起きた事件だ。

   男が飛び出してから逃走まではわずか7秒。「殺されてしまうのではないかと恐怖を感じました」と語る被害男性は、ワゴン車を追いかけようとするが、タイヤの空気が抜けてしまい断念した。車の修理費は50万円。被害男性は「許せないですね」と語る。

   いったいなぜこんなトラブルに巻き込まれたのか。3月1日の「モーニングショー」では事件の背景に迫った。

  • 番組サイトより
    番組サイトより
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玉川徹「(バイクの窃盗は)素人の犯行とは限らない」

   発端はバイクの窃盗未遂にあった別の男性が今年1月14日に撮影した写真。帰宅時にバイクのカバーが取れているのを発見した男性が、近くにいた外国人風の男に声をかけたところ、男は車で逃走。この様子を撮影した写真をSNSに投稿していた。

   今回、被害にあった男性も以前バイクを盗まれたことがあったことから、このSNS投稿を気にとめていた。そして、帰宅途中に見かけた不審な動きをするワゴン車が、SNSに投稿された写真と似ていたことから追跡を始めた。そして追跡を始めて20分後、男たちは車をバックさせて男性の車に衝突させた。

   問題の車だが、1月14日に撮影された際は大宮ナンバーで、今回の被害では習志野ナンバーが付けられていた。しかし塗料の垂れ方など車両の特徴が一致することからナンバー偽装が行われていた疑いもある。また、車には全国チェーンのクリーニング店のペイントが施されていたが、クリーニング店では車両の盗難は起きておらず、リース満了後に返却した車が転売あるいは盗難にあったのではないかという。今後は返却後にペイントを消す契約に変更するとしている。

   元警視庁刑事の吉川祐二さんは「追いかけたい気持ちを抑え、車の形や色、ナンバー、走った方向を警察に通報すべき。追跡したら攻撃されると思ったほうがいい」という。

   菊間千乃(弁護士)「この方も一回通報したそうですが、車の特徴などを詳しく伝えなかったそうですね。自分で何かを解決しようと思わずに、情報を伝えて警察に任せることが一番」

   司会の羽鳥慎一「自分のバイクだということで、一回通報して追いかけた。もう一回詳しく伝えたらすぐ来てくれたそうです。その間やはり危ない可能性があった」

   玉川徹(テレビ朝日)「(バイクの窃盗は)素人の犯行とは限らない。何らかの組織的犯罪の可能性もある。盗難車の可能性や、ナンバー偽装などは結果としてわかった話。相手がどのレベルの集団なのか外側からはわからないので、危ない連中だと思わなければいけない」

(みっちゃん)