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ああ、また善児が登場...「誰か死ぬ」 「もはや怖いもの見たさに」 【鎌倉殿の13人】

   NHK大河「鎌倉殿の13人」3月20日(2022年)の放送。鎌倉では源頼朝(大泉洋)の新たな御所が完成。鎌倉における武士・源頼朝体制が着々と整備されつつあった。北条義時(小栗旬)も頼朝に仕え人事戦略など慌ただしい日々を送っていた。一方、都では平清盛(松平健)がついに病に倒れ、源氏では平氏打倒の好機が到来。また恩赦によって捕らえられていた、八重の父親・伊東祐親(浅野和之)と兄の伊東祐清(竹財輝之助)が釈放されることに。(ネタバレあり)

  • NHKの「鎌倉殿の13人」番組サイトより
    NHKの「鎌倉殿の13人」番組サイトより
  • NHKの「鎌倉殿の13人」番組サイトより

セリフは少ないし登場時間もほんのわずかだが...

   ドラマ冒頭のキャスト紹介で「善児 梶原善」が現れると、ああ 誰か死ぬのね、と不吉な予感が走るようになってしまったのは、筆者だけではないようだ。このドラマのオリジナルな人物とはいえ、名前は「善児」なのだが、容赦なくバッサバサ殺してしまう。

   「伊東の爺様が生きている限り千鶴丸の成仏は難しい」という場面で登場の善児。じい様が八重さんに「母さんに似てきた」なんて最も父親らしいセリフのあとに、現れたかと思ったら例によって小刀でじい様をバッサリ。この善児、悪いことに仕事が早い。セリフは少ないし登場時間もほんのわずかで、「たかが殺人じゃないか」という小説タイトルを思い出すほど無情に仕事を済ます。ぼーっとしてるように見えて不気味なのである。「道具である事に徹しているのかしら」「人間の心がないのでは?!?!」などのSNSコメントもあり反響が大きかった。

   八重の父親である伊東のじい様を殺したのは、頼朝が千鶴丸殺害の恨みを個人的に果たしたということになるが、史実によれば源頼朝という初代征夷大将軍の子孫は皆報われずに死んでしまう。展開によっては因果応報のストーリーが見えてくる。

   それにしてもこの善児、梶原景時(中村獅童)に雇用主が変わって再び登場する時が必ずくるだろう。オープニングで善児登場がわかってしまうのでSNSが騒然とするのは間違いなさそうだ。もはや怖いもの見たさになってきたが、見逃せない。

(Y・U)