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「ドライブ・マイ・カー」濱口竜介監督 スピルバーグからかけられた言葉とは

   「国際長編映画賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』。監督が、アカデミー賞ならではの豪華エピソードを披露してくれました」という宇賀神メグアナの言葉から、29日(2022年3月)「THE TIME,」は始まった。

   宇賀神アナ「きのうはこの話題で持ちきりでした。日本中を明るい気分にしてくれたアカデミー賞での受賞。また、今回受賞はなりませんでしたが、脚色賞、作品賞のノミネートは日本作品としては初めてで、アカデミー賞に大きな足跡を残しました」

  • 番組ツイッターより
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「THE TIME,」が迫った「車の違い」のワケ

   濱口竜介監督は、受賞の会見で「嬉しいです。ノミネートされたことだけでもすごいことと思っていたので、本当にありがたいことだと思っています」。また主演の西島秀俊さんは「この作品が国とか言葉を超えて色んな方の心に深く響いたんだなと会場ですごく感じて。とても幸せです」と喜びを噛みしめていた。

   ちなみに、「アカデミー賞ならではのエピソード」とは?

「みんなでエレベーターを待っていたら、ベネディクト・カンバーバッチさんとか、スピルバーグ監督とかに会って。スピルバーグ監督には『本当におめでとう。(賞は)その映画にふさわしいものだ』と言っていただきました」(濱口監督)

   同作は村上春樹さんの短編小説が元になっている。ということで、番組はハルキストたちの反応も紹介。気になるのは、車の違いだ。原作では「黄色のSAAB900」が、映画では「赤のSAAB900」になっているのだ。

   車を用意した整備工場の天川恭男さんは、番組の取材に答え、「サーブで黄色いオープンカーがないかってところから始まって。でも、黄色だとCDしか付いてなかったんですよ。映画ではカセットテープを入れるシーンが何度かあるということで変更になった」と教えてくれた。

   映画の中では、車内でカセットテープに入った妻の声に合わせ、演技の練習をするシーンが繰り返される。その描写に欠かせないカセットテープを取るか、原作の黄色を取るか...。濱口監督は1時間ほど悩んだ結果、カセットテープのある赤いサーブを選んだという。

(ピノコ)