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高校ラグビー「決勝中止」は妥当?杓子定規? 加藤浩次「(検査陰性なら)OKだったのでは?」

   「全国高校選抜ラグビーで決勝進出を決めた東福岡高校。しかし、1回戦の対戦相手から新型コロナウイルスの陽性者が出たことで、大会実行委員会に出場の辞退を勧告され、決勝を辞退することとなりました。これについて疑問の声が上がっています」と岩田絵里奈アナが切り出した。決勝戦中止は妥当だったのか、1日(2022年4月)の「スッキリ」で議論になった。

   「スッキリ」が注目したのは、濃厚接触者の自宅待機期間について。日本感染症学会専門医の佐藤昭裕医師によると、現行では、最後の接触があった日をゼロとして、4日目と5日目に抗原検査をして陰性だった場合は解除してよいというルールになっている。しかしこのルールが適用されることになったのは、先月(3月)後半だという。

  • 高校ラグビーの「決勝中止」めぐり論議も(写真はイメージ)
    高校ラグビーの「決勝中止」めぐり論議も(写真はイメージ)
  • 高校ラグビーの「決勝中止」めぐり論議も(写真はイメージ)

代替練習試合に菊地幸夫弁護士「なんのための回避だったのか」

   司会の加藤浩次は「1回戦があったのは25日だったので、29日と30日に抗原検査を受けて陰性であれば、決勝はOKだったのでは?」と疑問を投げかけた。

   佐藤医師は「現行ルールではそうですね。ただ、こういった大会のルールブックやガイドラインはかなり前から準備されていることが多いので、(新ルールの適用に)間に合わなかったのだと思います」とコメント。

   下川美奈(日本テレビ報道局社会部解説委員)「コロナも3年目になって、色んなルールが改定されていっている。もうちょっと臨機応援に、直前に(待機期間が)変わったんだったらレギュレーションを変えた上で周知徹底して(決勝戦が)できるようにしてあげた方が良かったのでは」

   佐藤医師「これはこれからも起こりうることなので、今後どうするかを考えないといけない。やはり、感染状況に合わせたガイドラインの策定が必要だと思う。例えば、第6波のピークにこれが起こっていたら大会中止は仕方がないことですが、今のように病床が安定している時にはどうするのか。抗原検査なども組み合わせて試合ができるようにするのか...とか」

   加藤「あと、大会中に国がルールを変える時もある。その時にどう対応、アジャストできるのかというのも大きいですよね」

   東福岡高校は31日、決勝戦で対戦するはずだった報徳学園と練習試合をして37-10で勝利した。しかし、この試合を行ったことについても賛否の声が上がっているようだ。

   菊地幸夫弁護士はこれについて「何のためのルールだったのか、なんのための回避だったのか。両監督、教育関係者としてはリスクを冒すよりも、選手の健康を守る方向での考え方の方が正しかったのではないか」とコメントした。

(ピノコ)