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電動キックボードの規制を緩和 堤礼実アナ「ルール無視の危険走行も」

   繁華街を傍若無人に走り回る電動キックボードの規制を求める声が強まっている中で、逆に運転条件が緩められた。きのう19日(2022年4月)、改正道路交通法が成立して、施行後は最高時速20キロ以下なら無免許でもOKになるのだ。20日の「めざまし8」で情報キャスターの堤礼実アナは、「便利な一方で、ルール無視の危険走行も相次いでいます」と伝えた。

  • キックボード規制をめぐり法改正が
    キックボード規制をめぐり法改正が
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16歳未満は運転禁止

   きのうの東京・渋谷。電動キックボードに乗ったサラリーマン風の男性が車道を逆走しているかと思えば、スカート姿の女性がナンバープレートのない違法車で横断歩道を斜めに渡り、別の若者は歩道を結構なスピードで歩行者を縫うように走り抜ける。危険だ、邪魔だという声が強まって、きちんとしたルールを作るはずだったが......。

   堤アナ「現行法では、原付を運転できる免許が必要ですが、改正道交法では最高時速20キロ以下の電動キックボードの場合は、免許は不要で、ヘルメットも努力義務ということになりました(16歳未満は運転禁止)」

   原付免許が必要な現在は、取得のときに学科試験と実技指導を受けるが、それもなくなるのだ。渋谷で聞くと、「自転車と大して変わらないだろうということで、モーター付きの、自分の足じゃないものにまかせて走るのは怖いですね」(20代男性)と心配もあるが、「ヘルメットはダサいけど、それがないというのなら乗っちゃう」(20代学生)、「いま自動車免許持ってる人少ないから、需要が増えると思う」(20代利用者)と、いよいよルール無視の運転者が増えそうな感じだ。

   危険走行を警察官が取り締まろうとしても、免許不要では罰則を科すことも難しい。なぜ規制を緩めたのか。電動キックボードのメーカーから強い要望でもあったのだろうか。

(カズキ)