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「1人でも乗せたいと思ったか」、知床の漁業関係者が「スッキリ」に語ったコロナ禍の事情

   北海道の知床半島沖で乗客24人と乗員2人の計26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)が行方不明になった事故で24日(2022年4月)に男女10人が発見された。いずれも死亡が確認されたが、さらに新たに子ども1人が見つかった。海上海保庁、北海道警、地元の漁業関係者など船舶や航空機で捜索を続けている。「スッキリ」は「カズワン」の船長(54)と親交がある男性の同業者に取材した。

  • 「KAZU I」知床遊覧船のウェブサイトより
    「KAZU I」知床遊覧船のウェブサイトより
  • 「KAZU I」知床遊覧船のウェブサイトより

数日前に運航の安全協議、ほかの船は連休からだったが...

   事故になった日の気象状況について気象庁によると当時、約3メートルの高波で風速16メートル以上だったという。男性は「お客さんの安全を考えたら絶対に出るような気象状態ではなかった。(船長に)行くなよって、止めました」という。

   また、カズワンは去年(2021年)5月に漂流物に衝突、6月にも座礁の事故を起こしており、その事故で「船体に15センチくらい亀裂が入っていた」という。

   船長については「去年1年やっているから2年目」という。23日は乗客を乗せて操縦するのは今シーズン初めてだったという。

   また漁業関係者によると、数日前に運航の安全協議があって、他の船はゴールデンウイークの連休からとなっていたが、カズワンだけが出航したという。「コロナの中で、売り上げが上がらない、利益が上がらない、1人でも乗せたいと思ったのだろう」という。

   杉山愛(元プロテニスプレイヤー)「お客さんは安全は当たり前だと思って、安心して乗っているはずなんですよね。そのことが見事に裏切られたと思います。防ぐことができた事故だったのでは、と思います」

   司会の加藤浩次「日本各地の観光船ももう一度チェックしてもらいたいですね。まずは人命救助です」

(一ツ石)