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知床観光船事故、捜索難航の理由 現場リポーターが報告したこと(THE TIME,)

   「発生から5日目。初めて運航会社の社長が会見を開きます」ときょう27日(2022年4月)、「THE TIME,」で宇賀神メグ・アナウンサーが切り出したのは、北海道・知床半島沖で発生した観光船遭難事故のニュースだ。

  • 「KAZU I」 運行会社・知床遊覧船のウェブサイトより
    「KAZU I」 運行会社・知床遊覧船のウェブサイトより
  • 「KAZU I」 運行会社・知床遊覧船のウェブサイトより

午後に社長会見

   番組はまず、死亡が確認された乗客について伝えた。東京・葛飾区の加藤七菜子ちゃん(3)は、両親と一緒に観光船に乗っていた。父親のブログには「勤続10年休暇で9連休を取得。北海道を横断している」などと投稿されていた。両親はまだ見つかっていない。

   また、千葉・松戸市の橳島(ぬでしま)優さん(34)は大学時代、鉄道に関する研究に励み、卒業後はJR貨物で働いていた。大学で指導にあたった松島亘志・筑波大教授は「彼は若くて優秀で、いろんなことをやりたいと希望に満ち溢れていました。本当に残念です」と話していた。

   乗客・乗員26人のうち、まだ15人の行方がわかっていない。捜索が難航している理由について、番組が探った。知床半島沖は潮流が強く、海底の地形が急峻だ。深い所では水深100メートルにも達する。また、海岸沿いの陸路について、「現場に通じる道は、ここから先は整備されていません」と現地を取材した岩永優樹ディレクター。切り立った崖が多く、雪が残っている場所もあるため、陸地からの捜索も容易ではないという。

   番組内で現地から生中継した岩永ディレクターは「さきほどまで雨が降っていましたが、今は晴れ間も見えます。きょうは天候が安定しないということで、ウトロ漁港には捜索のための船も残っています。漁師の方々にも5日目ということでお疲れが見えます」とレポートしていた。

   観光船の運航会社社長の記者会見は、きょう午後3時半から斜里町内のホテルで行われる予定だ。

(キャンディ)