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「すごい工夫を重ねているんですね」 谷原章介、動物園の取り組みに驚き

   「ゴールデンウィークということで、みなさん行きたいと思っている動物園についてです」と切り出す倉田大誠・情報キャスター。今日2日(2022年5月)の「めざまし8」の「わかるまで解説」コーナーでは、絶滅危惧種の保存に努力する動物園の活動を取り上げた。

   今、ベビーラッシュに沸いている動物園。栃木県の那須どうぶつ王国では、今年2月に生まれたスナネコが元気に走り回り、去年12月に生まれたフタユビナマケモノは親子で野菜を食べている。他にも伊豆シャボテン動物公園ではカピバラ、北海道の旭山動物園は先週デビューしたばかりのホッキョクグマの赤ちゃんが勢い良くカメラに近づいてくる。

  • GWと動物園(写真はイメージ)
    GWと動物園(写真はイメージ)
  • GWと動物園(写真はイメージ)

絶滅危惧種も

   ホッキョクグマは地球温暖化などで個体数が減少、絶滅危惧種に指定されているが、今年生まれた動物には絶滅危惧種も多い。三重県の鳥羽水族館で生まれたコツメカワウソ、よこはま動物園ズーラシアで生まれたマレーバクも絶滅危惧種だ。

   「動物園に行った時『こういうこともしているんだ』とみなさんにわかって頂きたいというコーナーです」という倉田大誠・情報キャスター。今日の専門家は、ノースサファリサッポロ職員の森美紗子さんと、自然保護が専門の吉田正人・筑波大学教授の2人。

   森さんは、コツメカワウソ、アメリカバク、ワオキツネザルなど、絶滅危惧種に指定されている動物たちを紹介。「ワオキツネザルが赤ちゃんを背負おっているところが見られるのは今だけです」

   絶滅の要因は、森林伐採、乱獲、外来種侵略、環境変化など。絶滅危惧種は「深刻な危機」「危機」「危機が迫っている状態」の3段階に分けられており、キリン、アフリカゾウ、ライオン、チーター、カバ、レッサーパンダなどの人気動物も絶滅危惧種に指定されている。この中でもアフリカゾウとレッサーパンダは「危機」の段階にある。動物園は、レクリエーションや教育、研究に加えて、こうした絶滅に瀕している動物の種の保存でも大きな役割を果たしている。野生のホッキョクグマは、氷に穴を掘り、静かで暗い場所で絶食生活をしている。日本で初のホッキョクグマ繁殖に成功した旭山動物園では、自然環境に近づけるため空気穴以外を遮断。壁を分厚く、隔離するなどの工夫を行っている。

   MCの谷原章介「すごい工夫を重ねているんですね」 吉田正人教授「北極の環境に近づけるのは難しいと思います」

   スナドリネコの繁殖に成功した鳥羽水族館では、育児放棄する母ネコに変わって飼育員が1日6回、泊りがけの人工哺乳を行っている。

   よこはま動物園ズーラシアでは、5色の体毛で世界一美しいサルと呼ばれるアカアシドゥクラングールの繁殖に成功しているが、このサルが絶滅危惧種となった原因はベトナム戦争。枯れ葉剤によって生息地の森が失われたことだという。

   吉田正人教授「ベトナム戦争では、サンコウチョウも一時数を減らしている。ヨーロッパでは、クロアチアで戦争が起きた時、クマが狙い撃ちにあった」

(みっちゃん)