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知床観光船沈没事故118番通報記録 安住アナ「相当混乱していたことが、うかがえます」

   4月23日(2022年)に発生した知床観光船沈没事故に関連して、5月30日に118番通報の受付記録が公開された。今日31日の「THE TIME,」はこの通報記録を元に事故発生時の状況を伝えた。

   司会の安住紳一郎「火事・救急のときには119番通報、警察は110番通報というのは知っている方も多いと思いますが、海上での事件・事故の場合は118番通報をします。テレビ局の記者が(通報の受付記録の)開示請求をしていました。認められるときと認められないときがあるのですが、今回は認められたということです」

  • 「KAZU I」(知床遊覧船のサイトより)
    「KAZU I」(知床遊覧船のサイトより)
  • 「KAZU I」(知床遊覧船のサイトより)

最初の通報は...

   最初に通報が入ったのは、KAZU I出港から3時間13分後の午後1時13分。しかし、通報者の欄に「ゴジラ岩観光」とあるように、連絡したのは別の運行会社。内容は「アマ無線で(沈みそうだと)言ってきた。知床遊覧船のKAZU I。乗客はいる。カシュニの滝あたり」というもの。

   KAZU Iからの連絡はそれから5分後の1時18分。「カシュニの滝の近く。船首浸水、沈んでいる。バッテリーだめ。エンジン使えない。乗客10人くらい」という内容。

   安住紳一郎「乗客から電話を借りて乗員が連絡したのではないかということです。乗客は24人だったので、相当混乱しながら通話をしていた様子がうかがえます」

   30分後の1時47分、今度は知床遊覧船関係者からの通報がはいるが、こちらは「KAZU Iはどうなった。漁船は出られないと言われた。ヘリじゃないと間に合わない。沈む。LJ(ライフジャケット)はつけさせた。船とヘリ手配中」

   安住紳一郎「『KAZU Iはどうなった』と逆に質問している様子がうかがえます」

   最後の通報は2時16分。同じく知床遊覧船の関係者からだが「乗船者は26名。大人22名、子ども2名、船長1名、甲板員1名。全員LJ着用済み。繰り返し携帯に架電するも連絡とれず」

   安住紳一郎「情報がまとまってきましたが、こうした通報を見ても相当混乱していたことが、うかがえます」

(みっちゃん)