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企業が「就活生の裏アカ調査」はアリ? 加藤浩次が指摘した面接の限界

   8日(2022年6月)の「スッキリ」は、就活生のSNSを企業側が調べるサービスを取り上げた。

   番組は、東京・飯田橋にある調査会社「企業調査センター」を取材。インタビューを受けた角田博事業部長は、調査の内容について「お客様(企業)の要望でSNSの確認を行っています。(SNSには)面接や応募書類だけでは分からない、本来の人間性がよく表れているので、そこを確認しています」と話す。

  • 就活生へのチェック項目が…(写真はイメージ)
    就活生へのチェック項目が…(写真はイメージ)
  • 就活生へのチェック項目が…(写真はイメージ)

「いいことだけ言えるじゃんってことだもんね」

   この会社では、企業から依頼を受けた場合、採用に応募した就活生のSNSの調査を行っている。就活につかっているアカウントだけでなく、プライベートや匿名のアカウント(裏アカ)など、複数を対象に調べ、投稿内容を精査して企業に報告しているという。

   では、投稿内容はどのように報告されているのか。例えば、職場での不満を投稿していても、「もう嫌だ。仕事辞めたいんですけど」といった内容なら問題にならないが、同じアカウント内に「明日はやつをクビにする覚悟でやっちゃうよ!上司だろうが絶対に許さん!うつ病にさせてやる笑」というものは「人間性に問題があると疑われる投稿」と評価。報告内容は「懸念事項あり。職務意識に欠如が感じられ、職場内で同僚や部下とのコミュニケーションに問題が生じる可能性があるため、注意が必要と感じられます」となる。

   企業はSNSの調査がある可能性を就活生に伝え、同意がある場合のみ調査会社に依頼できるシステムになっているというが、学生の反応は様々だ。

   賛成派は「公開されている情報である以上は発信する側も責任を持って発信しなくてはいけないと思っているので、そういうサービスがあること自体は問題ない」「のちのち、入った後に暴露されるよりは早い段階からスクリーニングされた方がいい」。反対派は「会社が学生のプライベートに入り込むのはよくない」「アカウントごときでその人の素性が分かるのか。だったら面接をする意味はなんだろうと思う」など。

   松田丈志(競泳元日本代表)「企業側から見れば労基法もあり、採用した人を簡単に辞めさせることはできませんし、より慎重に人材を選びたいという思いはあると思う。採用される側のことを言うと、表だろうが裏だろうがその発言は自分に返ってくると考えるべき」

   司会の加藤浩次「ここまで見られるんだってことだね。企業側にしてみれば、面接だけだったらいいことだけ言えるじゃんってことだもんね」

(ピノコ)