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頼朝、比奈の部屋からすごすごと... 不貞腐れた態度が可笑しい 【鎌倉殿の13人】

   NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」6月12日(2022年)放送回。嫡男・万寿(金子大地)のお披露目の場とするため、御家人を集めて富士の裾野で巻狩を行うことを決めた源頼朝(大泉洋)。また京にいた経験のある工藤祐経(坪倉由幸)は側近として頼朝のそばにいた。そんな中、頼朝を憎む曽我十郎(田邊和也)・五郎(田中俊介)兄弟らの謀反は刻々と行われようとしていた。(ネタバレあり)

  • NHKの「鎌倉殿の13人」番組サイトより
    NHKの「鎌倉殿の13人」番組サイトより
  • NHKの「鎌倉殿の13人」番組サイトより

曽我兄弟が狙うのは...

   頼朝のスケベ心は留まることを知らぬ。今回も夜な夜なひとり比奈(堀田真由)の部屋に夜這いに出かけて行った。ところがなんと比奈の部屋にいた義時にいつまでも変わらないスケベがバレて、いじけて部屋へ戻っていく。不貞腐れた態度には笑ったが、懲りない態度は政子に告げ口したくもなる。

   一方、この時、見るからに頼朝はひとり丸腰のままで部屋に帰ろうとしていた。物語では謀反が迫っているのがわかるためハラハラ。

   そしてついに曽我兄弟が頼朝の部屋へと忍び入り込み、あっという間に斬りつける。そして斬首。当然、曽我五郎は頼朝の首を獲ったと思っている。激しい雨のなか義時が首のない頼朝と思われる遺体の前で呆然としていると、リアル頼朝が表れた。頼朝自身は何が起きたかわからない。倒れているのは頼朝の身代わりに寝ていた工藤祐経であった。

   曽我兄弟に討たれた白い着物の人物、一瞬「あれ?誰だっけ」と思ったが、夜這いに行くのを隠すために頼朝が身代わりとして工藤祐経を寝かしておいたのだと思い出した。しかし身代わりで討たれてしまうとは運が悪い。たまたま頼朝の代わりに寝ていただけである。「工藤祐経が一番かわいそう」「頼朝の身代わり殺され『工藤祐経として』死ねない」などネットでも工藤の死を憂う声が相次いでいた。

   頼朝は、夜這いに出かけたことで殺されずに済んだが、その代わりに工藤祐経が殺された。今でいうところの「もってる人」と「もってない人」という対比がバッチリ。物語の最後で運が尽きたようなことを頼朝が言っていたが、いやいや本能のまま動いたら殺されずに済んだじゃないのよと、どつきたくなった。運の良さとスケベ心はどこまで続くのか見ものである。

(Y・U)