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ディーン・フジオカが逆質問攻め 「めざまし8」古市憲寿があたふた

   「なかなか変わった人でしたね」ときょう16日(2022年6月)の「めざまし8」で社会学者の古市憲寿が苦笑交じりで伝えたのは、俳優でミュージシャンのディーン・フジオカ(41)へのインタビューだ。「話題のエンタメを社会学者の目線で考える」がうたい文句のコーナーなのだが、「ミステリアスな役が似合う俳優」第1位に選ばれるだけあって、古市にとってはいつもとは勝手が違ったようだ。

   「社会学って、ちなみにどういうことですか」「世の中のトレンドを社会学の観点から見たら、どう解釈されるのか、そういうところも含んでいるんですか」。ディーンは、カメラが回り始めた途端、古市を質問攻めに。いつもは斜に構えた質問でインタビュー相手を困らせる場面もある古市が、あたふたしながら収録が始まった。

  • 「めざまし8」公式サイトより
    「めざまし8」公式サイトより
  • 「めざまし8」公式サイトより

終始ディーンのペースで

   福島県生まれのディーンは、高校卒業後に米シアトルに留学。米国で仕事に就くつもりだったが、同時多発テロなどの影響を受け、香港に渡った後、台湾やインドネシアでモデルや俳優の仕事を展開した。

   「母国に頼らず、日本ではない国土で、日本人ではない人たちと競争しながら、日本円ではない現地の通貨を稼ぐというゲームを長いことやってきた」と語り、外国で困難なことがあっても「東京に帰ることは、ゲームのルールでいえば『負け』という考え方だった」と振り返った。

   転機となったのは、2011年の東日本大震災。生まれ故郷が被災し、「自分は世界中どこでもとりあえず生きていけるかもしれないけど、その延長線上にどんな人生があるんだろうなと思うようになった」という。

   インタビューは終始、ディーンのペースで進んだ。「今は仕事の幅も広く、自分の中では自由にできるようになったイメージですか」と古市がフワっとした質問を投げると、「自由の定義次第かなと思いますけど」と釘を刺したうえで、「やりたいことを実行に移す自由さは今の方があるが、自分が望む時間に臨む場所にいられるかという自由さは圧倒的にない」と回答。今の人生に「後悔はある」と断言し、台湾で仕事をした後にフリーランスに戻ったことを挙げ、「あの当時の仲間は今、とてつもないでかい規模の仕事を手がけている。あのまま一緒に仕事していたらどうなっていたんだろうかというのは思いますね」と話した。

   インタビューの最後に古市が「変な人ではある気がしました。人と違うところにいろいろ気づくんだろうな」とディーンの感想を述べると、ディーンは「なるほど。『変な人認定』をいただきました」と笑っていた。

   ディーンはあす17日の「めざまし8」にも、映画の宣伝で出演するそうだ。「たぶん、スタジオは大混乱するんじゃないですか」という古市に、「その雰囲気も楽しみましょう」とMCの永島優美キャスターは笑顔で締めていたが、さて、どうなることやら。

(キャンディ)