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不審死女性資産家の「養子」を「書類偽造の疑い」で逮捕 「めざまし8」が伝えた論点

   「二人はどのような関係だったのか」ときょう21日(2022年7月)の「めざまし8」でMCの谷原章介が切り出したのは、資産家の女性が不審死した事件に関連し、1億5000万円の保険金の受取人になっていた男が逮捕されたニュースだ。FNNは逮捕前に男に取材をしており、その映像とともに伝えた。

   有印私文書偽造・行使の疑いできのう20日、大阪府警に逮捕された容疑者(28)=番組では実名=は、大阪・高槻市の自宅で昨年7月、遺体で見つかった高井直子さん(当時54)との養子縁組届を偽造した疑いがもたれている。容疑者は「おおむね合っているけど違うところは違う」と供述しており、府警は高井さん殺害にも関与しているかどうか、慎重に調べている。

  • 番組サイトより
    番組サイトより
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FNNが21年12月に「直撃取材」

   高井さんは全裸で風呂に浸かった状態で見つかり、手首には結束バンドの痕があった。府警は何者かが高井さんの両手首を縛り、顔を浴槽に沈めて殺害したとみて捜査している。高井さんには総額1億5000万円の2つの生命保険金がかけられており、その受取人となっていたのが容疑者だった。

   二人の接点はどこにあったのか。容疑者はかつて保険会社に勤めており、そのころに高井さんと知り合ったとみられている。高井さんと容疑者は昨21年2月に養子縁組を結び、5カ月後に高井さんは亡くなった。

   FNNは昨21年12月、容疑者に直撃取材をした。養子縁組の経緯について、容疑者は「もともと(高井さんは)独身できょうだいもいなくて。向こうから打診がきて検討してという感じです」と説明。記者が「なぜ(養子縁組の打診を)受けたのか」と聞くと、「受けないメリット...受けない理由がなかった」と答えていた。

   保険金の受取人になっていたことについては「知らなかった」といい、「(犯人が)早く捕まってほしい」とも話していた。

   田中良幸キャスターは「有印私文書偽造・行使の疑いだけでは通常はただちに逮捕とはならない。(容疑者が)高井さんの死について何らかの情報を持っているという見方があるのでは」との若狭勝弁護士の見立てを紹介した。

   立岩陽一郎(ジャーナリスト)「養子縁組の書類や保険金の書類も、高井さんが書いたのではなく偽造された可能性もある。この逮捕は入口だと思います」

(キャンディ)