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やり投げ北口榛花が「銅」 安住紳一郎アナが「実物」手に説明した運搬事情

   米オレゴン州で開催されている世界陸上。22日(2022年7月)に行われたやり投女子決勝で、北口榛花選手(24)が投てき種目で日本人女子初のメダルを獲得するという歴史的快挙を成し遂げた。25日の「THE TIME,」が詳報した。

   前回2019年の世界陸上ドーハ大会では、わずか6センチ差で決勝進出を逃した北口選手。3年前からやり投の本場チェコで武者修行。自ら頼み込んだシェケラックコーチに指導を受け、二人三脚で力を磨いてきた。

  • 番組ツイッターより
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直前にコーチとケンカも

   シェケラックコーチ「彼女が70メートル投げることが今の私の生きがいです」

   迎えたオレゴン大会決勝だが、5投目終了時点で北口は5位とメダル圏外。さらに、最終投てきを前にコーチから「集中しろ、集中しろ」とたくさん言われ、「この場で集中していない人なんていないでしょ」と言い返してケンカになったという。

   しかし、世界陸上メインキャスターの織田裕二さんは「でも大丈夫!なんか北口は今回やってくれそうな気がします」と期待の表情。最後はコーチに腕をつかまれて気合を注入。最後の投てきで63メートル27を記録する。

   「うぉっ!きたっ!きたっ!きたっ!きたっ!きたっ!きたっ!」(織田裕二さん)

   この段階で北口は2位に浮上。メダルの行方は後の3選手の投てき結果待ちとなった。

   しかし、北口選手はその行方を直視できない。コーチからも「みないほうがいい」と言われた北口選手は、フィールドに背を向けて結果を待つ。

   北口選手は最終的に3位に入り、見事銅メダル獲得。「一番輝いてないメダルですけど、でもメダルが取れて嬉しいです」と涙ながらに喜びを爆発させた。

   織田裕二さん「(日本女子初の投てき種目メダル獲得という)歴史上の人物になってしまいましたね」

   北口選手「それを聞くと織田信長みたいな。日本人で初めてのことをたくさんやりたいと思ってやり投やっているんで、今回日本人初のことができてすごく嬉しいです」

   「THE TIME,」のスタジオでは、司会の安住紳一郎がやり投の「やり」を手に「実物はこれなんですけど」とリポート。

   安住紳一郎「北口さんが学生の頃練習で使っていたものをお借りしてきました。2メートル30センチで600グラムということなんですけど、先端はこっちなんですね。もともと狩猟民族のヨーロッパ、アフリカの方が得意としている投てき種目ですが、北口さんがメダルとったということはすばらしいことです。(このやりは)番組スタッフが下高井戸から赤坂見附まで電車で運んだということです。見かけた方はびっくりしたんじゃないかと思いますが、事情はそういうことです」

(みっちゃん)