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鈴木保奈美、「息子愛さく裂」の母役 「家庭教師のトラコ」の熱演に「よかった」の声

   橋本愛さん扮する謎の家庭教師・根津寅子(通称トラコ)が、問題を抱える3つの家庭で授業を行う「家庭教師のトラコ」(日本テレビ系」。中流層の中村家で1万円の使い道を教えた第1話、貧困層の下山家で5000円の使い道を教えた第2話に続く第3話の舞台は、超富裕層の上原家。授業料として受け取った20万円はどう使われるのか。辛い境遇に耐えながらも息子を応援する、鈴木保奈美さんの母親役が光った回でした。(以下ネタバレを含みます)

   銀座の一流クラブで働いていた時代に銀行家の愛人となり、守(細田佳央太さん)を出産した里美(鈴木保奈美さん)。先妻の死後に結婚しますが、夫からも先妻の子どもたちからも除け者にされ、津軽弁でこっそり愚痴を呟く日々。彼らを見返したい一心でトラコに家庭教師を依頼しますが、守の成績は目標の東大には程遠いものでした。

  • 鈴木保奈美さん(写真:西村直己/アフロ)
    鈴木保奈美さん(写真:西村直己/アフロ)
  • 鈴木保奈美さん(写真:西村直己/アフロ)

親子は新たな一歩を

   ある日、守は里美に「お笑い芸人になりたい」と密かな夢を打ち明けますが、意見がぶつかり激しい言い争いになってします。そんな2人にトラコが施した「荒治療」は、授業料の20万円を使って守の単独ライブを開き、エキストラの客を集めて里美を招待すること。しかし、ライブの動画を見た父に「上原家の恥だ」と罵られて心が折れてしまった守は、父の望みであるイギリス留学を受け入れます。

   出発の日、家族が誰も見送りに来ない空港に現れたのは、もちろんトラコでした。厄介者の自分が外国に行けば、母親も肩身の狭い思いをしなくて済むし、自分も留学で箔が付く。「結果的には家族みんなを笑顔にしちゃう俺って、すごくない?」とおどける守に、トラコの決め台詞が飛び出します。

「私には嫌いな言葉が3つある。ひとつめは『分かんない』で、2つめは『しょうがない』、そして3つめは『すごくない?』だ。それって結局、本当は自信がないのごまかしてるだけだろ? 相手に同意を求めて安心したいだけだろ? そんなの、全然すごくねえから。謝れ、日本中の貧しくて大学に行くチャンスがない若者に。自分がどんだけ恵まれてるのかも気づかずに、いつまでもヘラヘラ言い訳しやがって。自分の生きる道を認めて欲しいんだったら、みんながあっと驚くような本当にすごいこと、考えろよ!」

   ここでトラコが取り出したのは、ライブ会場で配られたアンケート用紙。里美の筆跡で書かれた「頑張ってた」のひとことを見て、守は心を決めます。どんなにダメな子どもでも、母親はいいところを見つけようとしてくれる。留学を取りやめて自宅に戻ると、家族全員の前で「東大を目指しながら、お笑い芸人も目指す」と高らかに宣言したのです。

   父親や連れ子の反応は冷たいものでしたが、全く怯むことなく「自分が笑われるのはいいけど、お願いだから母親をバカにするのだけはやめて欲しい。99人に笑われても母さんひとりが笑ってくれるだけで頑張れる」と言いきった守。里美も津軽弁で「笑いたければどうぞ笑って。この子のおかげで今まで生きてこれたんだから、これからはこの子のやりたいようにやらせます。私は母親なんだから!」と啖呵を切り、親子は新たな一歩を踏み出したようでした。

   親子の深い愛情が伝わるこの熱演に、Twitterでは「鈴木保奈美から滲み出る、息子を思うお母さんがすごいよかった」「ちゃんと津軽弁の訛りになっていてこだわりを感じるし、鈴木さんすごいな」「ちむどんどんの重子よりいきいき演じているように見えた」と絶賛の声があがっていました。

   ここまでの3話で3人の子どもを手懐けたトラコ。次回からはどうなるのかと思いきや、ターゲットは子どもから母親に移るようです。どこかほのぼのとしていた子ども編と異なり、母親編は波乱含みになりそう。トラコの本当の目的もそろそろ明かされそうで、期待が高まります。

(Hibunny)