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五輪汚職が拡大 安住紳一郎アナが「注目」と伝えた新容疑者

   東京オリンピック・パラリンピックをめぐる汚職事件の捜査が進んでいる。「今度は出版社KADOKAWAの幹部が逮捕されました」と7日(2022年9月)、THE TIME,司会の安住紳一郎アナウンサーが伝えた。

  • 全容解明が求められている(写真はイメージ)
    全容解明が求められている(写真はイメージ)
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KADOKAWAめぐり逮捕や家宅捜索

   贈賄容疑で東京地検特捜部に新たに逮捕されたのは、KADOKAWAの元専務と元担当室長の2人で、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者=東京五輪のスポンサー契約を求めた洋服大手AOKIホールディングスから賄賂を受け取ったとして逮捕・起訴=に7600万円の賄賂をわたした疑いだ。

   この件に関して、角川歴彦会長(79)はおととい「僕はそんな心が卑しく今まで50年経営してきたことはない。一緒にしないでよ」と語ったが、角川会長が組織委員会の面会場所に社員10人ほどを引き連れ、高橋治之容疑者と会い「出版関係の権利をお願いします」と要請したとする新聞もある。地検特捜部はきのう会長宅やKADOKAWA本社を家宅捜索した。

   安住アナウンサー「今回注目されるのが高橋治之容疑者の共犯として逮捕された元電通の深見和政容疑者(73)です」

   KADOKAWAからとされる7600万円が深見容疑者の会社を経由して、一部が高橋治之容疑者にわたったと地検はみている。高橋容疑者は容疑を否認している。

   さらに、電通の販売協力代理店だった広告会社「大広」からも多額の賄賂が流れた疑いがあり、地検特捜部が本社を家宅捜索した。これで贈収賄疑惑は3ルートに広がり、「東京オリンピック汚職」の様相だ。賄賂資金が他の組織委員会幹部や上層部にわたっていないか、ほかにも贈賄企業や甘い汁に群がった関係者がいないか、地検の捜査が待たれる。もちろん、汚職捜査がここまで拡大した東京オリンピックとは何だったのかも問われるだろう。

(あっちゃん)