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日ハム新球場「距離足りない」、メジャーなら問題なし? 浜田敬子「日本のその規則は何のためにある?」

   日本ハムが来年(2023)3月に開業する新球場「エスコンフィールド北海道」のホームベースとバックネットが近すぎると、日本野球機構(NPB)とプロ野球12球団による実行委員会で指摘された。このままで来シーズンに公式戦ができるのか、改修するのか、けさ9日(2022年11月)の「モーニングショー」で司会の羽鳥慎一が取り上げた。

  • 球場の規格めぐり論議(写真はイメ―ジ)
    球場の規格めぐり論議(写真はイメ―ジ)
  • 球場の規格めぐり論議(写真はイメ―ジ)

臨場感は増す

   アシスタントの森山みなみアナ「公認野球規則では本塁からバックネット側のフェンスまで60フィート(約18・3メートル)以上が必要とされていますが、新球場は15メートルほどしか離れていません。札幌ドームは約24・5メートルありました。東京ドームは約18・3メートルです。本塁とバックネットまでの距離が短いとどんな影響があるのでしょうか」

   野球解説者の里崎智也さんは「キャッチャーフライでアウトになる打球がファウルになるので、このときは打者に有利です。一方で、(キャッチャーが)後ろにボールをそらしても、ランナーが次の塁に進めないのでピッチャーが有利になるケースもあります」と解説した。

   元ソフトバンクホークス取締役で桜美林大教授の小林至さんは、「バックネットが3メートル近いことで観客席を2列増やせ、臨場感があります。経営側はメリットが多いですね」という。

   では、このままオープンするのか、改修するのか。里崎さんは「(客席を削って)後ろを広げるのが、他球場から見ても一番不公平感がない」というが、小林教授は「今から改修は難しいし、メジャーリーグでもこの距離(60フィート)を守っている球場はほとんどありません」と話す。

   新球場は「ボールパーク」と称していて、外野スタンドには飲食店やホテル施設が併設され、試合を観戦しながら入れるサウナ、グランピング、キッズエリアなどもあって、すでに95%が完成している。バックネットが近いのは最初からの設計で、たしかに今から改修は難しそうだ。

   浜田敬子(「AERA」元編集長)「メジャーがほとんどそうなっていないということを聞くと、マストじゃないということですよね。日本のその規則はなんのためにあるのか、厳格なものなのかを議論してほしいです」

   羽鳥「ファンのことだけ考えたら、(近い方が)いいなと思いますけどね。来年の開幕時にこの球場がどうなっているかということです」

   まあ、観客ファーストで考えたら、このままオープンして、他の球場の方が大急ぎで改修計画を立てるということになるんじゃないかな。

(カズキ)