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<今週のワイドショー> SNS「闇バイト」に応じて強盗――の本当に恐ろしい点

   19日(2023年1月)に起きた東京都狛江市の90歳女性が殺された事件をはじめ、関東を中心に相次いでいる強盗傷害事件は、SNSの「闇バイト」で雇われた面識もないグループによる大がかりなものだと分かってきました。犯行は全国に及んでおり、司令塔はだれで、どんな手口なのか、ワイドショーは連日詳しく取り上げています。

   (J-CAST)ワイドショー通信簿の「強盗指示役が電話で『殴っていいよ』『闇バイト』と相次ぐ事件の関係」(23日、TBS系「THE TIME,」)によると、先月から今月にかけて東京・中野と千葉県の強盗傷害事件で逮捕された容疑者(21)らのスマホに、狛江市の女性宅の住所など犯行に結び付くやりとりが記録され、関連がわかったといいます。

  • 強盗事件の捜査が続いている(写真はイメージ)
    強盗事件の捜査が続いている(写真はイメージ)
  • 強盗事件の捜査が続いている(写真はイメージ)

指示役と実行役

   侵入してきた数人の男に襲われた栃木県足利市の男性(53)の例では、男たちは指示役の男にその場で電話をし、男性は指示役から電話越しに「カネがあるだろう」と脅されたといいます。返事をしないでいると、「殴っていいよ」と実行犯に電話で指示する声がし、鈍器で何度も殴られ現金約300万円を奪われたとあります。

   「加藤浩次(略)『闇バイト強盗』に応じる人へ『絶対ダメ』」(23日、日テレ系「スッキリ」)では、ITジャーナリストの三上洋氏が「(SNSは)ロシア人が開発した『テレグラム』などのメッセンジャーがよく利用されています」と指摘。匿名性が高く、痕跡も残らないそうです。

   「指示役も素人? 相次ぐ強盗事件をつなぐ糸とは」(24日、テレビ朝日系「モーニングショー」)は、昨(2022)年11月の山口県岩国市の事件を例に、実行犯の動きを説明。「高額収入」の求人に応募したところ、名前も知らない人物から指示された場所に行ってほかの共犯者4人と出会い、そこで初めて犯行の概要を聞かされたそうです。

   「強盗指示役は『ルフィ』名乗る 「モーニングショー」が伝えた最新状況」(25日)は、指示役とみられる人物は『ルフィ』と名乗っていると伝えています。犯行グループは、手に入れた(闇)名簿でターゲットの情報を入手したり、屋根の修理を装って下見したりした可能性があるそうです。

   今回のような事件に防犯対策はどうしたらよいのか、元警視庁刑事の吉川祐二氏は「インターホンで対応し、絶対にドアは開けないというのが大事」といいます。犯罪者は光と音に非常に弱いので、催涙スプレーや防犯ブザーを準備しておくのも手だといいます。ただ、玄関内側に金属バットや木刀を置くのは、賊にそれを使われてしまう恐れがあるので、勧められないとあります。

   SNSの呼びかけだけで、いとも簡単に罪を犯す者たちが集まる現実に、憤りとともに戦慄が走ります。

(コムギ)