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「大奥」斉藤由貴に「春日局がのりうつった」!? 演技に「圧勝」と称賛

   1月31日(2023年)放送の「大奥 三代将軍家光・万里小路有功編」(NHK総合)で、春日局役の斉藤由貴さんの演技に、ツイッターなどで称賛の声が上がった。(ネタバレあり)

   徳川家光(堀田真由さん)が世継ぎの男子を産むよう、願掛けで薬を断っていた春日局が倒れ、万里小路有功(までのこうじ・ありこと、福士蒼汰さん)が世話役を買って出る。

  • 斉藤由貴さん(2017年撮影)
    斉藤由貴さん(2017年撮影)
  • 斉藤由貴さん(2017年撮影)

「あの日わしは、仏をさらってきたのじゃ」

   ある日、春日局はそばにいる有功に

「そなた、わしをくびり殺そうとは思わぬのか?そなたの志を踏みにじった、誰よりも憎きババであろう」

とたずねる。有功が

「春日様こそ、おつらくはなかったのですか?稲葉殿は実の息子。その子を死んだものとし、事情もわからぬ女子をさらい、その母を斬り殺し、他にも数多の者たちを手に掛け。鬼でもなければ、平気なはずがございますまい」

と返すと、春日局は目から一筋の涙を流し、身の上を話し始めた。

「父は子供の頃、目の前ではりつけにされてな」
「方々を追われ、食うものも食わずさまよい、首目当ての輩にいつどこで殺されてもおかしうはのうてな。夜、月が昇るのを見て、『ああ今日も1日生き延びた』と」
「いつ果てるともしれぬ不毛な戦い、終わらせてくださったのが、徳川家康公、大権現様じゃ」

そして「わし1人が鬼になり、そこに世を押し戻さずに済むならば、安いものじゃ」と自嘲気味に笑った。

   春日局は赤面疱瘡(あかづらほうそう)の流行が続けばこの国が滅びるとの懸念を有功に明かし、「有功殿、どうか、どうか世が滅びるその時まで、上様とともにいてくだされ」と頼む。

   有功が「まだ私などがお力になれることがございますでしょうか」と聞くと、春日局は

「あの日わしは、仏をさらってきたのじゃ。間違いばかりのババであったかもしれぬ。じゃが...そなたには気の毒であった。じゃが、そなたをさらったことだけは間違いではなかった」

と涙ながらに告げ、有功の目からも涙がこぼれ落ちたのだった。

   春日局の死に際を見事に演じた斉藤さんに、ツイッターなどでは

「春日局の斉藤由貴さんがもう圧巻。今まで見た通常大奥も逆転大奥も含めて、斉藤由貴さん圧勝」
「まるで春日局がのりうつったかのような。涙が溢れた」
「春日局は怖かったからこそ、今際の際の言葉がとても刺さる。斉藤由貴、さすがだ」

と、称賛が相次いだ。

(TT)