J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

トルコ・シリア大地震で「私たちにできること」 山口真由「支援する、寄付をするしかない」

   トルコ・シリアの大地震は発生から1週間がたち、3万人を超える犠牲者が出ているが、懸命の救助活動により、奇跡的に老女や幼子も救出されている。きょう13日(2023年2月)の「モーニングショー」は、助け出される瞬間の生々しい映像を紹介、さらに救助を阻む二次被害などの問題も取り上げた。

   トルコのハタイ県で12日、がれきの下敷きになっていた85歳の女性が6日ぶりに救出された。映像では、うつぶせで動かない女性に救助隊員が声を掛けると、女性は頭を動かし、言葉も発した。生きていたのだ。無事救助され担架で運び出された。

  • テレビ朝日の「モーニングショー」番組サイトより
    テレビ朝日の「モーニングショー」番組サイトより
  • テレビ朝日の「モーニングショー」番組サイトより

救出劇の模様を紹介

   ほかの倒壊現場では、かすかな泣き声に気づいた隊員が赤ちゃんを救出。抱きかかえられた赤ちゃんに周辺からは大きな歓声が沸いた。生後7カ月だといい、139時間ぶりの救出だった。

   家族4人が奇跡的に救出された例も。「私の声が聞こえたら2回ノックしてください」と隊員が声をかけると、かすかに2回音が。「あなたの場所に向かいます」と隊員が大声で励ました。3時間に及んだ救出活動で、がれきから次々と4人が運び出され、救助隊から大きな拍手が。

   シリアで救助された4歳ほどの男児は、隊員に抱きかかえられると笑顔を見せ、周りを囲んだ隊員たちのヒゲをつかんだり顔を叩いたり。元気な姿に、隊員たちも笑って喜んでいた。こうした映像を見ると、見ている方もウルウルしてくる。

   救助劇の一方、被災者は過酷な状況が続いている。避難場所も十分に確保できず、夜はマイナス10度にもなる寒さに凍えている。届かぬ支援に、被災者の怒りはトルコやシリアの政府に向けられている。

   スタジオでは、救助活動を阻む「壁」として、まず二次被害の危険性をあげた。隊員ががれきの下敷きになるケースもあったという。また、治安の悪化も懸念され、トルコでは倒壊店舗や住宅を狙った犯罪が横行、強盗や詐欺容疑で90人以上が逮捕されたという。略奪行為が横行しているため、オーストリアとドイツの救助隊は捜索活動を一時停止したという。

   石原良純(気象予報士)「トルコは日本と一緒でプレートが重なる地震大国。(建物の)耐震基準を上げたとしても正確に守られていたのかも気になる」

   山口真由(ニューヨーク州弁護士)「シリアでは、地震前からも反政府地域への支援物資がアサド政権に強奪されている。本当に義援金が届くのか不安もある。国連や安保理に頑張ってもらうしかないが、私たちにできることはやはり支援する、寄付をするしかない」

(コムギ)