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マスク着用「個人の判断」 谷原章介「...といわれると、どうしても慎重な方向に」

   政府は「マスク着用」について、来3月13日(2023年)から「屋内・屋外を問わず『個人の判断』にゆだねる」方針を決めた。今年春の卒業式は「着脱を無理強いすることがないように求める」としたうえで、「マスクを外しての実施を可能とする」考えを示した。これを受けて、「迷う声」も広がっている。2月13日の「めざまし8」が特集した。

   都内のボーリング場では、「マスクを外すのは、年配の方は懸念されるだろう」。同社の社長は言う。「今まではマスクを強制できたが、これから強制できなくなる」。「パーティションはまだですよ、とか(政府に)言っていただきたかった」。

  • マスク着用、どうする?
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古市憲寿「ちぐはぐですよね」

   政府の「着用方針の緩和」は、例えば、概ね全員が着席可能な新幹線などは「不要」、混雑した電車やバスは「着用推奨」、医療機関や高齢者施設も「着用を推奨」だ。

   これまでは政府のガイドラインにあった、飲酒を伴う懇親会や大人数や長時間におよぶ飲食など「感染リスクがたかまる5つの場面」は削除された。一方で、「密接・密集・密閉」の回避は引き続き実施する。ただ、来月13日以降も「手指消毒の徹底」や「換気の徹底」は引き続き求められるとみられる。パーティションの設置は、政府の方針では引き続き有効な対策と位置づけている。ただ、東邦大の小林寅喆教授は「店内などでは不要」とする。これまで2メートルとされてきた「ソーシャルディスタンス」も、業種ごとに見直される方向だ。

   食べ放題などで使われた「使い捨て手袋」は必要ない、と小林教授は言う。

   MCの谷原章介「そうですね。政府に公式に、これはいいですよ、と言ってもらえれば、やめることはできますが、判断は委ねます、といわれると、どうしても慎重な方向に行っちゃいますよね」。

   コメンテーターの橋下徹・元大阪府知事「いま紹介したものは、基本的には法的な義務がないものなんですよ。初めから個人の判断にゆだねられているものを、政府の推奨ということで、国民はみなやってきたわけじゃないですか。でね、一番難しい、マスクのところだけ『個人の判断』なんてこれ、政府の責任放棄ですよ」。「やらなくてもいい、とはっきり言わなくてはいけないのに、個人の判断と言ったら、みんなすぐにはやめられなくなっちゃう」。

   コメンテーターの社会学者・古市憲寿さんは、「これまで、個人の判断といいながら、事実上ガイドラインで強制してきたわけじゃないですか。ちぐはぐですよね。そもそも5類移行を見越しているにもかかわらず、何でいますぐやらないの、という疑問もある。子どもだってかわいそう。卒業式はマスクなしが原則としたけれど、合唱時にはマスクをして」。

   橋下「ハシの上げ下げまで、政府がルールを決めて、国民がこれを待っているというのは、これはちょっと民主主義、自由主義の国じゃないんじゃないのか」

(栄)