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チャットGPTに「定年後の玉川徹」を質問 当人、回答の一部に「目からうろこ」

   AI(人工知能)が人間のように受け答えをする「チャットGPT」というサービスが注目を集めている。昨(2022)年11月に公開されて以降、わずか2カ月間で世界中の利用者が1億人を超えたそうだ。きょう21日(2023年2月)の「モーニングショー」で、MCの羽鳥慎一が「産業革命以上のインパクトがあるとも言われています」と紹介した。

   チャットGPTはイーロン・マスク氏らが設立した会社が公開したもので、ホームページでアカウントを作れば、基本的に誰でも無料で利用できる。検索サイトと異なり、会話しながらピンポイントでAIが欲しい情報を教えてくれるのが特徴。米国の医師資格の試験問題を解かせたところ、合格ラインに達したという。

  • Chat(チャット)GPTの解説ページより
    Chat(チャット)GPTの解説ページより
  • Chat(チャット)GPTの解説ページより

羽鳥慎一「恩を仇で返すことがないように」

   長年AIの研究に携わっている慶応大学の栗原聡・教授「知的労働作業はAIには取って代わられないと言われてきたが、チャットGPTの登場で一気に形成が逆転しました」

   菊間千乃(弁護士)「私の友人が『トム・クルーズと結婚する方法はあるか』と聞いたところ、『それはなかなか難しい問題ですね』という丁寧な回答が来て、こういうのに癒される人もいるのかなと思いました」

   ただし、チャットGPTにはまだ課題も多く、誤情報をもとに時事ネタを100件質問したところ、誤情報を含んだ回答が8割を占めたという。

   パックン(パトリック・ハーラン、ハーバード大卒のお笑いタレント)「チャットGPTは情報のソースが分からないので、信憑性の評価がしづらい。どう使えばいいのか、ユーザーのリテラシーが大事です」

   このコーナーには、玉川徹(テレビ朝日社員)もコメンテーターとして出演した。「定年後の玉川徹はどうすればいいか」をチャットGPTに聞いたところ、コメンテーターとしての活動、講演活動、執筆活動、社会貢献活動の4つを提示したのだが、これを見た羽鳥は「ここに去年の情報が入っているかどうかはわからないですね」と一言。玉川がレギュラーコメンテーターを降板するきっかけとなった電通をめぐる事実誤認発言は、もはやネタになっているようだ。

   玉川が「社会貢献活動は、目からうろこでした。これからは恩返し、ということですよね。僕はこの番組で話すことが恩返し、社会のためになると思っていた」などとコメントすると、羽鳥はさらに「恩を仇で返すことがないようにしていただきたいですね」と突っ込んでいた。

   玉川は司法の現場でチャットGPTがどう使われるかを取材し、その報告のため出演していたのだが、予想以上の盛り上がりで時間切れとなってしまい、用意されたパネルの後半部分は手つかずのままコーナーは終了。

   羽鳥「私は朝(の打ち合わせで)、おそらく途中で終わってしまうと思いました。順番を変えるよう提案してみましたが、却下されました。後半部分はぜひ別の機会にやりたいと思います」

(キャンディ)