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ウクライナ侵攻1年 プーチン演説の注目点とは(スッキリ)

   「ウクライナへの侵攻から1年になるのを前に、ロシアのプーチン大統領が演説を行いました。長い演説だったのですが、その中で『ロシアを負かすことは不可能だ』などと戦闘を続ける意思を示しました。さらに、『国民の大多数が特別軍事作戦に賛成している』と、軍事侵攻の正当性を強調したのです」と森圭介アナ。

   大統領が行ったのは、その年の外交や内政などについての基本方針を表明する「年次教書演説」。22日(2023年2月)の「スッキリ」は、この演説から見えてくるいくつかのポイントを整理した。

  • プーチン大統領(ロシア大統領府サイトより)
    プーチン大統領(ロシア大統領府サイトより)
  • プーチン大統領(ロシア大統領府サイトより)

加藤浩次「うまくいっていない部分も...」

   ロシアと欧州の関係に詳しい筑波大学の東野篤子教授は「プーチン大統領の余裕のなさ」が見えると指摘。

   「全く新しいことがなかったという点が注目でした。すべて、どこかで聞いたようなフレーズが繰り返されていた。新機軸を打ち出すことができなかったということ。これほどまでにひどかったのかと。プーチンとしても、我々が考えているほど余裕を持った戦い方ではないということなんだろうと思う」(東野教授)

   また、プーチン大統領は、アメリカとの間で核兵器や大陸間弾道ミサイルなどの数を制限することを定めた「新戦略兵器削減条約(新START)」の履行を停止すると一方的に発表したが、この強気の発言の裏には何があるのか。

   東野教授は「戦況がうまく動かないことに対するいらだちが大きくなってきた」と分析している。

   司会の加藤浩次「余裕を持って戦えていないということは、うまくいっていない部分もあるということでしょうね」

   松田丈志(競泳元日本代表)「僕も、新しい情報がなかったという印象を受けました。もうすぐ1年になり、長期化する可能性も高まっていると思うが、その間、ずっと苦しんでいるのは市民。当然、ウクライナの市民もですが、ロシアの市民も家族が分断されたりして苦しみを味わっている。プーチンは大統領としてその痛みをどう理解してこの戦争を終結させるのか。どう思っているのかって感じてしまう」

   司会の加藤浩次「1年前、自分が勝手に軍事侵攻を始めた。ロシアが勝手にやったことだということは絶対に曲げちゃいけないと思います」

(ピノコ)