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尾藤スマイルが残したもの

 3月10日、和歌山県有田市は「『箕島』の名を全国に知らしめた、わがまちの誇り」と、箕島高の故尾藤公元監督へ、有田市名誉市民の称号を贈呈した。
 尾藤元監督は箕島第一小、箕島中から野球の強豪校からの誘いを断り、地元の箕島高へ進学。1966年から箕島高の野球部監督を務めた。甲子園では、公立校唯一の春夏連覇を達成するなど春3回、夏1回の優勝で35勝。その35勝の中には、東尾修を擁した68年選抜での初出場初勝利、伝説となった星稜との『延長18回』の大熱戦がある。監督の代名詞となった「尾藤スマイル」は甲子園で全国に広まった。
 本書の題字は同じ和歌山県のライバル校、智弁和歌山高校野球部の高嶋仁監督が書いた。延長18回を戦った星稜の山下監督は箕島戦後から32年以上、笑顔、厳しい表情、優しい表情・・・を大きな鏡に向って10分間の「顔の練習」を続けている。教え子、高校野球ファンの中だけではなく、かつての敵将の中にも、尾藤元監督が残したもの「魂」は今も生き続ける。

書名:尾藤魂
著者:鵜飼真(朝日新聞記者)著発売:2012年3月9日
定価1575円

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