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いま話題の「フランスマダム」に学ぶ本

 ベストセラー『フランス人は10着しか服をもたない』を筆頭に、フランスのマダムたちに学ぼうという趣旨の本が巷間話題になっています。フランスマダムたちは、自らの生活スタイルを確立していて、自由を謳歌しています。そんな彼女たちへのあこがれがブームを後押ししているのでしょう。
『French in Style』もフランスのマダムから学ぶ本です。モナコ在住の著者が出会ったフランスマダムたちの生き方を紹介しています。まず著者の姑である90歳になるジョゼットさん。「女は赤よ。赤い口紅を塗らないと、ジョンが浮気するわ」とおっしゃいます。年を重ねたからといって、遠慮は無用なのです。73歳のアーレットさんはもっと大胆です。「ひとつ歳をとったら、ひとつ露出を増やしなさい」と。最近では銀座に行けば、日本の高齢者でもおしゃれな方々をお見受けしますが、フランスはおしゃれをするのが基本中の基本です。70歳のグレースさんは、「どんな気分のときもいまを楽しめる武器。それがファッション」と断言します。
 一方では、生活にメリハリをつけるために、養生訓よろしく86歳のジャンヌは言います。「疲れたときは、赤い肉を食べなさい」。日本の高齢者は、徐々に肉から遠ざかっていきますが、それでは十分な栄養がとれません。88歳のマリオンさんは、ぶっとんでいます。「気分がのらない朝はシャンパンで顔を洗うの」。ここまでマネをする必要はないでしょうけど、要はスピリットです。それくらい日々の生活を大切にしているということです。
 もちろんアムールの国ですから、恋愛の話も登場しています。60歳のギレーヌさんは「恋に恋したらダメ。男に恋しなさい」と強烈なアドバイスを私たちに投げかけました。55歳のフローレンスさんは「勇気を持てなくなったら、女をやめなさい」と辛らつな一言を発しています。
 彼女たちの生き方を知れば、元気になります。自分が解放されます。フランスのマダムたちの生き方はとても素敵です!

【著者略歴】畑中由利江Yurie Hatanaka エコールド プロトコール モナコ代表
モナコ公国に活動拠点をおく国際マナー研究家。2003年、日本人女性にプロトコールマナーを伝えるスクール「エコール ド プロトコール モナコ」を設立。スタートから13年が経過する現在も「予約の取れないレッスン」として人気。また、日本とモナコを行き来するなかで、出会ったフランスマダムたちの自由で媚びず、それでいてセクシーな歳の重ね方に関心をもつように。彼女たちの発する強く凜とした言葉の数々から、女性がいつまでも美しく輝く秘訣を提案している。また、日本と欧州の文化交流や慈善活動に力を注ぎ、2014 年モンテネグロ・マケドニア王家よりDame(デイム)、並びにComtesse(伯爵夫人)の称号を叙任する。モナコ公国アルベール大公が顧問総裁を努める国連加盟慈善団体 Amitie Sans Frontieres - Internationale(国境なき友好団)の日本支部代表理事。著書に『美オーラ』(幻冬舎)、『上質美人になる「気品」の教科書』(大和出版)など。

 
 

書名:French in Style フランスマダムから学んだ最上級の女になる秘訣
著者:畑中由利江
発売日:2015/2/20
定価:本体1500円(税別

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