アニメの「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザイナー・作画監督の安彦良和は、弘前大学全共闘の元リーダー格の1人である。大学本部を占拠した結果、逮捕・除籍処分を受けた安彦は上京し、アニメーターになった。 「これなら自分でも食いぶちぐらい稼げるのではないかという考えだった」とインタビューに答えている。
「ガンダム」のヒットにより時代の寵児となった安彦だが、宮崎駿などのアニメ作家が台頭し、オファーがなくなり、一時はアニメ界から引退し、歴史漫画を描いた。『虹色のトロツキー』、『王道の狗』、第19回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した『ナムジ』などを手掛けた。
そして今、再び「ガンダム」の世界に戻ってきた。自身が監督する「ガンダム」の新作映画がこの秋に公開される。自分の理解する「ガンダム」を提示したという。
本書は、そういう遍歴をたどった安彦の自叙伝でもあり、安彦ファンだったという東奥日報編集局次長の斉藤光政との共著である。安彦の作品の原点である学生時代についての記述が多く、地元の新聞記者である斉藤とのマッチングがいい。
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