論理的思考、プレゼンテーションやマーケティングの技術など、経営大学院で教えてくれるような、ビジネスの「正当派スキル」に対し、人や組織を動かすことなどに必要な裏技が「ダークサイド・スキル」だという。本書は主に企業のミドルリーダーに向け、リーダーになるために必要な「7つの裏技」を紹介する。
著者は、コンサルティング会社「経営共創基盤」のパートナーで、本書によれば「歴史がありグローバルに展開している製造業、『古くて大きな会社』の経営支援を主な仕事としている」。
数多くの経営支援に携わった著者は、現代の企業が、かつてのオーナー統治型からサラリーマン統治型に変わってきていると指摘。トップの一言で何ごとも決まるようなことはなく、組織を前進させるために必要なのは、広く影響力を発揮でき、その空気を支配できる「ダークサイド・スキル」だという。
3部構成の最初のパートで「ダークサイド・スキル」を具体的に紹介。主なものは「上司を操れること」「KYなスタッフをどう活用するか」「『使える奴』を手なずけられること」など。次のパートで、スキルを身につけ、磨くポイントを論じ、最後のパートには実践編として、著者が「ダークサイド・スキル」の実践者とみている、良品計画名誉顧問の松井忠三さんとの対談を収めた。
このスキルの要諦は「清濁併せのむ」こと。評者のリブロ営業推進部マネージャー、昼間匠さんは「もやもやが晴れて背中を押された感じになるすがすがしさが魅力」と述べている。
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