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よりよく働くために、企業は科学的に人事施策を!

書評掲載元:週刊東洋経済 8月12・19日号 書評

日本の人事を科学する

 

 リモートワークを導入した企業があるとする。その効果を測ろうとしたら、どうしたらいいのか? 筆者は東大社会科学研究所の教授。いくつかの企業と連携した調査研究を行い、これまで利用できなかった人事データを分析することにより、本当に効果のある人事施策をと提唱する。

 

 このほか、女性の管理職育成が候補者を選ぶところから行き詰まってしまうのはなぜか、早期退職者を減らすにはどうしたらよいか、労働時間管理をどのように行えば良いのかなど、具体的にいま日本企業が抱えている問題を扱っている。

 

 「うちの会社の人事は間違っている!」と、批判する人は多いが、本書が扱っているのは、そういう意味での人事ではなく、よりよく働くための施策ということ。

 評者の土居丈朗氏(慶応義塾大学経済学部教授)は「働くことは我々の身近なことであるがゆえに、こうした人事経済学の潮流を平易に解説している本書の内容に、読者は親近感を抱くに違いない」と評価している。

  • 書名 日本の人事を科学する
  • サブタイトル因果推論に基づくデータ活用
  • 監修・編集・著者名大湾秀雄 著
  • 出版社名日本経済新聞出版社
  • 出版年月日2017年6月15日
  • 定価本体2300円+税
  • 判型・ページ数四六判・256ページ
  • ISBN9784532321505

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