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ビートルズ不滅のアルバムはどうして不滅になったか

書評掲載元:読売新聞 2017年9月4日 書評
  • 書名 サージェント・ペパー50年
  • サブタイトルザ・ビートルズの不滅のアルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」完全ガイド
  • 監修・編集・著者名マイク・マッキナニー、ビル・ディメイン、ジリアン・G・ガー著、野間けい子訳、藤本国彦、井上ジェイ監修
  • 出版社名河出書房新社
  • 出版年月日2017年6月27日
  • 定価本体3200円+税
  • 判型・ページ数A3変型・176ページ
  • ISBN9784309278537
BOOKウォッチ編集部コメント

 ザ・ビートルズがデビュー5年目の1967年にリリースした8枚目のアルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」はしばしば「不滅」と形容される。その年からほぼ3年間にわたってチャートにとどまり、誕生から半世紀を経てなお売れている伝説的アルバム。本書は、その発売50周年を記念して刊行され、このアルバムを「不滅」に仕上げた背景を4つの観点から立体的に語っている。

 4つの観点は「ムード」「ルック」「サウンド」「レガシー」。著者の1人が60年代から、いわゆるサイケデリックの意匠を採り入れ活躍していたデザイナーで、当時の英国の文化を再現するなどした「ムード」や「ルック」が充実している。「ルック」ではまた、有名なカバーの制作エピソードについて担当デザイナーに取材している。

 アルバムは、ビートルズが演じる架空のバンド「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のライブを再現するという実験的な演出で注目されたこともヒットにつながった。この「サウンド」面は、すでに語りつくされた感はあるものの、著者の独自の見方が織り込まれ、新鮮な印象を与える。

 ビートルズをめぐっては、2016年の「来日50周年」に続くメモリアルイヤー。趣向を凝らしたCDなどの記念セットや書籍が発売されている。評者の、作家で翻訳家の旦敬介・明治大学教授は「この本はレコード会社の関与なしに作られたファン・ブックだ」と指摘。「アルバム内でポール・マッカートニーの一番いい部分はどこなのか、という一節を読んだときには、その部分の音源が突然、あざやかに耳の中に思い浮かんできて、鳥肌が立つような強烈な印象を受けた」と、ファン目線ならではの臨場感について述べている。

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