読むべき本、見逃していない?

二度目の台湾旅行のお供に

  • 書名 台湾探見
  • サブタイトルちょっぴりディープに台湾体験
  • 監修・編集・著者名片倉真理、片倉佳史 著
  • 出版社名ウエッジ
  • 出版年月日2018年4月20日
  • 定価本体1500円+税
  • 判型・ページ数四六判・290ページ
  • ISBN9784863102002
BOOKウォッチ編集部コメント

 いわゆる台湾の旅行ガイドと思って手に取ると、面食らうだろう。パックツアーの定番の台北は最後の章にちょっぴり出てくるだけで、地方都市や田舎、秘境の紹介に多くのページが割かれているからだ。

 著者の片倉真理さん、片倉佳史さんは、それぞれ何冊もの台湾関連書籍、ガイドブックを書いている台湾通だ。本書『台湾探見 Discover Taiwan』(ウエッジ)は、「取材する」という目線で台湾の旅を楽しんでもらえれば、という思いで書いたという。副題には「ちょっぴりディープな」とあるが、「かなりディープな」台湾紹介の本だ。

 たとえば、第1章ではマンゴーの故郷・玉井を訪ね、18種類ものカラフルな色彩のマンゴーを写真で紹介している。もともとマンゴーは台湾の土着種ではなく、1954年に台湾政府がアメリカのフロリダ州から持ち込んだという。ある一軒の農家だけが興味を示し、栽培を続け、玉井は現在、マンゴーの聖地となったそうだ。

 台湾第二の都市、台中は「台北ほどドライではなく、南部ほど人情が濃すぎもなく、すべてが手ごろな居心地のいい街」と紹介されている。「食の流行は台中から始まる」という言葉もあり、アートやカフェと融合した市場など、さまざまな食品市場探索が楽しめそうだ。

 地方都市、高雄の項では、「薫風」という雑誌を紹介している。日台間の知られざる歴史を発掘するとともに現代日本の研究をテーマとしている。「日本統治時代の記事が多いため、『知日雑誌』と紹介されることが多いが、日本を通して台湾を学ぶことが目的だ」と若い発行人。高雄では日本統治時代の歴史的建築の保存、復元する「歴史再生計画」が進んでおり、旧三和銀行の建物も対象となり、大規模な修復が進められているという。日本統治時代の遺産がほとんど消された韓国と違い、保存されている台湾に親しみを覚える人も多いだろう。

 台北では、レトロモダンなデザインで台湾の魅力を伝えようという雑貨の数々を紹介している。台湾にはさまざまなルーツをもった人々がおり、共通概念としての「台湾」に注目するようになり、それは「昔懐かしいもの」だと片倉真理さんは書いている。

 最近テレビでは「二度目の香港」とか「ちょっと暮らしてみたバンコク」といった番組がシリーズ化している。海外をリピーターとして旅するのが流行のようだ。一度ならず台湾に行ったことがある人にこそ、本書を読んでもらいたい。

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