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<できコツ17>デキる人を自分の「ブレーン」にしてしまおう!

   仕事上で分からないことができたとき、誰に相談していますか。相談できる人はいますか。デキる人は社内外に良い人脈を築き、優秀な相談相手(ブレーン)を抱えて仕事の要領を上げています。凡人も見習って、社内外の人的ネットワークを構築しましょう。

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まずは社内の「デキる人」と相談できる関係を作ろう

   いくらデキる人であっても、あらゆることを熟知しているわけではありません。かといって、まったく未知のことや不得手な分野を調べるのには限界がありますし、時間もかかってしまいます。しかし、その問題に詳しい人と話せる関係ができていれば、たちまち的確なアドバイスが得ることができます。

   これを凡人が真似しない手はありません。まずは社内でブレーンの形成を目指しましょう。経理だったらAさん、法務だったらBさん、営業だったらCさんというように、それぞれの部門に誰かしら頼りになる「デキる人」がいるのではないでしょうか。

   ただし、単に「○○について教えてください」とたずねても、「いま忙しいから別の人に聞いて」となるのは目に見えています。まったく自分が分からないことでも、ウェブなどで調べられることは最低限調べ、自分の頭で考えて仮説を立てておくことです。

   その上で「お忙しいところすみません。○○について調べていて、どうやら××であるというところまでは分かったのですが、そういう理解でいいのでしょうか」とか「△△のところがよく分からないのです」と言った聞き方をします。

   質問が気の利いたものであれば、聞かれた人は「自分の知っていることを教えたい」という欲求に火がついて、いろいろと教えてくれます。もし教わったことを自分の業務に生かせたら、お礼のあいさつを欠かさないことで、人間関係を強めていくことができます。社内のブレーンには報酬は不要でしょうが、その分、礼儀や気遣いが必要です。

「感じのいい人」になって心を開いてもらう努力が必要

   ブレーンを選ぶ上では、専門分野において優れているということもさることながら、気が合うかということも重要なポイントになるでしょう。ただ、こちらが億劫になっていては相手も心を開いてくれません。まずはこちらが「感じのいい人」になって近づいていきましょう。

   自分がどういう人間なのかということも分かってもらえると、わがままも聞いてもらえるようになります。自分の簡単な経歴や面白いネタがあれば、雑談の中で話すといいでしょう。気心が知れて、お互い気分よく話せる関係になるのがベストです。

   社外の業者さんなどをブレーンにするときも、基本的には同じです。私はある制度を会社に導入する時に、毎日のように外部の専門業者と連絡を取っていました。畑違いで知らない事ばかりでしたが、それでもなんとかやり遂げる事ができたのは、そのような外部の方々の協力があったからだと思います。

   会社勤めをしていれば、与えられたひとつの仕事だけを続けていれば済むということはありません。経営環境は変化し、会社の課題は変わりますので、未知の分野の仕事であってもやらなければならない時がくるはずです。その時に助けになってくれるのが、社内外のブレーンなのです。

   凡人のあなたが一人前になったら、自分の得意分野の知識やノウハウを、お世話になったブレーンに提供してあげましょう。こうすることで、あなたは「価値のある人材」として認められ、より良い人的ネットワークを広げていくことができるのです。

野崎大輔

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