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社員の「好き」を仕事につなげないと会社は生き残れない

   ベストセラー『千円札は拾うな。』の著者として知られる安田佳生・ワイキューブ社長と、ユニークな経営方法で注目される面白法人カヤックの柳澤大輔社長の対談がワイキューブの主催で行われ、その模様が同社サイトで公開されている。トークには、人気ファッション情報サイト「ZOZORESORT」を運営するスタートトゥデイの前澤友作社長も飛び入り参加し、「経営者のあるべき姿」についての話題で盛り上がった。

経営者として「笑顔がなくなることはやらない」

左から、柳澤カヤック社長、前澤スタートトゥデイ社長、安田ワイキューブ社長
左から、柳澤カヤック社長、前澤スタートトゥデイ社長、安田ワイキューブ社長

   ワイキューブは09年2月にカヤックの柳澤社長を講師に招き、「『面白法人』と称する会社の経営組織論」と題したセミナーを開催した。その最後におこなった柳澤社長と安田社長の対談に、当日来場していたスタートトゥデイの前澤社長が参加した。

   40代半ばの安田社長に対して、柳澤社長と前澤社長は30代半ば。先輩である安田社長が、30代の若手経営者に「これからの経営者に求められる資質」などをたずねる形でトークが進められた。

   安田社長は、自らの世代には「仕事に個人の好き嫌いを持ち込むな」という風潮があり、仕事が好きになれなくても我慢していたと発言。これに対し、前澤社長は「社員の好きなこと」を重視するという。そのほうが「成果が上がるから」「効率がいいから」と語った。

   一方、同世代の柳澤社長は、基本的に前澤社長と同じ考えとしながらも「大好きだけど向いてない」「好きで向いてるけど、今はまだレベルが高くない」という場合には、本人に率直に伝えて調整しているという。

   トークセッションでは、「会社としてやらないこと」についても意見が交わされた。柳澤社長が「笑顔がなくなることはやらない」と発言すると、安田社長は「(好き嫌いを仕事につなげていかないと)生き残れない時代がきたのかな」と結論づけた。

   ワイキューブは09年6月1日にも、前澤社長をゲストに招いたトークセッションイベントを開催する予定だ。