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不況で「家飲み」が定着? 4人に3人は「お酒は自宅や友人宅で」

   ある調査によると、お酒を飲む場所は「自宅や友人宅など、家で」という人が多くを占めていることがわかった。また、家で飲むときと、居酒屋など外で飲むときでは「なりたい気分」に違いが表れている。

家では「リラックス」、外では「開放的な気分」になりたい

「外で飲むとお金がかかるし疲れる」ということか
「外で飲むとお金がかかるし疲れる」ということか

   調査会社のマイボイスコムは2009年10月23日、「お酒の飲用」に関する調査結果を発表した。回答者はインターネットコミュニティ「MyVoice」の登録メンバーのうち、20代以上の男女13102名。

   それによると、回答者のアルコール飲用者に、お酒を飲む場所について聞いたところ、「自宅や友人宅など、家で飲むことが多い」と答えた人は62.1%。「どちらかというと家で」を合わせると76.0%にも上った。

   一方、「バーや居酒屋など、外で」(どちらかというとを含む)は22.9%。不況の影響もあって外食産業の売上高は落ち込んでいるが、いわゆる「家飲み」(家で一人で飲んだり、友人を呼んで飲み会をすること)は盛んになっていることが分かる。

   また、お酒を飲む場所によって「なりたい気分」に違いがあった。「家で飲むとき」は「リラックスしたい」が59.1%でトップに。他にも「疲れをとりたい」「気持ちよく寝たい」など、昼間のストレスから離れたい傾向が見られた。

   逆に、「外で飲むとき」は、「開放的になりたい」「語り合いたい」「気持ちを盛り上げたい」が、それぞれ3割を超えている。会社の上司や同僚、友人などと飲むときは、やはり居酒屋などでワイワイ飲みたいということだろう。

「週に1日以上飲む人」が半数以上だが「体に合わない」人も

   アルコール飲用者に「どのくらいの頻度で飲みますか?」と尋ねたところ、「ほとんど毎日」がもっとも多く20.1%。週に1日以上飲む人は55.3%と過半数に上った。

   回答者に「あなたにとってお酒とは?」(自由回答)と尋ねたところ、

・人付き合いの潤滑油。とことん語り合いたいときの必需品(女性・28歳)
・気持ちを明るくしてくれる(男性・39歳)
・一日の疲れやストレスから開放してくれるスイッチの様な存在(男性・50歳)

というお酒好きの意見がある一方、

・まずい(男性・34歳)
・体に合わない(男性・43歳)
・自分自身としては全くなくてもかまわない嗜好品(女性・47歳)

などという意見もあった。本調査でも、回答者のうち「お酒を飲まない・飲めない」人が18.4%いた。これから年末にかけて「忘年会」などの飲み会が増えると思われるが、出席者の2割程度はお酒が飲めないと考えてソフトドリンクを準備するなどして、みんなで楽しめるようにしたいものだ。