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2009年の忘年会 「ビール以外の人!」と聞く幹事がウケる?

   これから年末年始にかけて、さまざまなイベントが目白押しだ。「忘年会」は、人気ではお正月やクリスマスには押されているが、8割以上の人が出席の意向を示している。最近はメニューも多様化し、年代や性別によって食べたいものも異なっているので、幹事は頭を悩ませそうだ。

「冬の4大イベント」に滑り込んだ忘年会

年末年始はイベントが集中している
年末年始はイベントが集中している

   キリン食生活文化研究所は2009年12月3日、「忘年会」に関する意識調査の結果を公表した。回答者は全国の20歳以上の男女3544人。

   それによると、「冬」(12月~2月)に楽しみにしている行事・イベント(複数回答)について聞いたところ、「お正月」(66.3%)「クリスマス」(63.2%)「大みそか」(45.5%)という順となった。「忘年会」(42.5%)は4位だった。

   年代別に見ると、「クリスマスが楽しみ」と答えた人は、20代では76.9%に上ったが、50代では50.2%にとどまった。一方、「忘年会が楽しみ」と答えた人は、50代では48.1%となったのに対し、20代では37.0%と10ポイント以上低く、年代による違いが表れた。

   ただし、忘年会が若者に敬遠されているわけではなく、「今年、忘年会に行きたいか」という問いには、「ぜひ行きたい」「できれば行きたい」「誘われれば行くと思う」とした人は全体で84.9%。20代でも86.8%となり、年代で大きな違いは見られなかった。

20代「もつ鍋」が人気トップ 中高年は「かにすき」「てっちり」

   「忘年会のイメージ」は、全体では「皆でワイワイ楽しめる」「この時期の楽しいイベント」「コミュニケーションをとるいい機会」という“人間関係志向”の回答が多かった。ただし、20代と30代では「お酒が飲める」「おいしいものが食べられる」という“飲食志向”の項目で、40代以上を大きく上回った。

   忘年会の「お店で食べたい鍋」という質問には、全体では「しゃぶしゃぶ」「もつ鍋」「ちゃんこ鍋」の人気が高かった。年代別では、「もつ鍋」は20代・30代、20代では「キムチ鍋」の人気が高かったが、50代以上では人気が低かった。また、「かにすき」や「てっちり」「寄せ鍋」は年代が上がるにつれて回答が多くなった。

   忘年会で「飲みたい飲み物」は、男女ともビールが1位だが、男性の2位は焼酎、女性の2位はチューハイ・サワー、3位はワインだった。幹事は、会の主賓や目的に応じてメニューを決めたり、テーブルによって鍋の種類を変えたりする工夫が必要かもしれない。

   かつてのように「とりあえず全員ビールでいいよな!」というわけにはいかなくなっているようだ。今年は阿部寛さんのCMを真似して「ビール以外の人!」と先に聞いてみると、ちょっと好感度がアップするかもしれない。