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「ハッピー残業」ベスト1の県はどこだ 「時給と時間」で独自の計算

   リクルートキャリアが運営する「リクナビNEXT」が、ユニークな指標を発表した。47都道府県の残業時給と残業時間から「ハッピー残業ポイント」を独自の方法で計算、比較したのだ。

   最もハッピーな県に輝いたのは奈良県。ほかにも近畿地方には、平均値を上回るところが多かった。

紀伊半島3県で1、2、4位にランクイン

長時間残業なのに時給が低いとやりきれない…
長時間残業なのに時給が低いとやりきれない…

   リクナビNEXTの「ハッピー残業日本地図」では、残業時間を2乗したもので残業時給を割った「ハッピー残業ポイント」で各都道府県を比較した。全国平均は182.7ポイントだ。

   トップの奈良県は245.7ポイント。残業時間7.2時間、残業時給は1769円という。ワーストワンとなってしまった長崎県の場合、残業時間11.8時間で残業時給は1438円だ。ほかに数字以外に示されている根拠が見当たらないのだが、両県でこれだけ差がついたのはなぜか。産業の違いや残業に対する考え方の違いなど、さまざまな要因が考えられそうだ。

   「ベスト」に目を戻すと、2位は奈良の隣の和歌山県、3位は鳥取県となった。実は三重県がこれに次ぐ4位で、紀伊半島はハッピー県が固まっている。大阪府や京都府のポイントも平均値より高い。このデータを見る限り、近畿地方は残業における環境が恵まれているといえよう。信越・北陸地方も、大半の県でポイントが平均を上回っていた。

   一方で長崎に次ぐ「残念な県」になったのは茨城県、続いて静岡県、山形県の順となった。東京都や愛知県、神奈川県の場合は残業時給が比較的高いものの、残業時間そのものが長いためポイントは平均より下だ。対照的に秋田県は残業時間が短いが時給も低い。

   ツイッターには「奈良で仕事探せばいい」「和歌山引っ越すか」「三重県優秀やな」と「ベスト県」を称える書き込みがある。半面、長崎県在住と思われる人は「なんたる不名誉」と嘆き、「幻滅しました。静岡で働くのやめます」とお怒りモードの投稿もあった。