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ニート166人で「NEET株式会社」設立 全員が取締役で「日替わり社長」

   学校に行かず、仕事も持たない「ニート」と呼ばれる若者たち166人が、自分たちで会社をつくって、独自の商品開発に取り組むことになった。社名はその名も、「NEET株式会社」。インターネットを通じて全国から意欲のあるニートを募り、一人6000円を出資して2013年11月に創業した。

   全員が取締役で、平均年齢は27.9歳。10代と20代が65%を占める。就業規則や出勤時間はなく、社長は取締役が日替わりで務める。代表取締役会長には企画段階から中心となった、唯一ニートでない慶応大学SFC研究所上席訪問所員の若新雄純氏が就いた。

   12月10日の記者会見には、このうちの19人が出席。若新氏は「ニートのような少数派は負のレッテルを貼られがち。マニアックさを生かして、ただの労働・生産ではなく、創作・創造へと発展させたい」と話す。

   「飲んだら脱力する逆エナジードリンク」や「可愛い女の子の部屋の空気の缶詰」、「ニートがブラック企業と戦うゲーム」などの企画を考案。インターネットで投資を募りながら、メーカーに企画を持ち込むなどして事業化していくという。

   総務省によると、働かず、学校にも行っていない15~34歳までの若者は、2012年の時点で63万人にのぼっている。