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再論「2、3人の子を生み育てる、をあたり前に」 長谷川氏コラムへの賛否の声続く

   女性は出産・育児、男性は仕事――そんな「性別役割分担論」の復活を訴えた、哲学者の長谷川三千子・埼玉大名誉教授の産経新聞コラム(2014年1月6日配信「正論」)への反響が続いている。1月半ばを過ぎても、コラム内容を報じた記事などへのコメントやツイッター書き込みが続いている。

   「『あたり前』を以て人口減を制す」と題したコラムで、長谷川氏は、「(略)しかるべき年齢のうちに結婚し、2、3人の子供を生み育てる」という、かつての「あたり前」がもう一度あたり前になれば、人口減少問題は解決するなどと主張を展開。さらに、「女性の一番大切な仕事は子供を生み育てること」といった「性別役割分担論」について、「きわめて自然なもの」と指摘した。

ツイートは2000回超

   同コラムの配信記事には、それぞれ2000回を超えるツイートとフェイスブックの「おすすめ」がついており、1月半ばを過ぎても反応が続いている。同コラムの反響を報じた記事へのコメント投稿もまだある。

   賛成意見では、

「結構納得できる意見ではあると思う。完全な男女平等なんか無理。差別じゃなくて性差の区別はすべき」「子供産むには若けりゃ若い方が有利なんだから、あながち間違いではない」

といった声が並ぶ。

   一方、

「今の時代、夫だけが働いて老後も含めて安心して生活できると思ってるのか」「結論がよくわからないんだけど、つまりその解決法ってのは女性に仕事を与えるな男に経済的に依存しなければ生けていけない状況に追い込めってこと?」

などと、反対意見や疑問の声も寄せられている。

   昨2013年夏に作家の曽野綾子さんが「週刊現代」で、「出産したらお辞めなさい」との見出し記事で問題提起をし、ネット上で議論が白熱したことを引き合いに出す書き込みもある。(NF)