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「昭和」な街角で女子高生がスマホ、SNSを駆使… 東南アジアで起きている「階段飛ばし」の発展

   普段東南アジアにいて、日本にきて一番快適だと感じるのがインターネットの通信速度です。

   成田空港のフリーwifiですらすごくはやいので、喜んでiPhoneのアプリのアップデートを行ってしまうくらいで、家の光回線に繋いだら、一気にOSのアップデートやらiTunes Matchで同期した音楽や映画のダウンロードをはじめてしまいます。

固定電話の普及の前に携帯電話が浸透

意外ですか?高速モバイル通信環境はバッチリ
意外ですか?高速モバイル通信環境はバッチリ

   東南アジアでは、まだ光回線は一般的ではなく、ADSLなどが一般的です。光もないことはないのですが、個人でひくとなるとものすごい工事費と月額使用量がかかってしまいます。

   また、ADSLも回線がボロいからなのか、通信速度が極端に遅くなったり、繋がらなかったりということも日常茶飯事で、かなりストレスフルです。さらに、通信会社の業務がめちゃくちゃなので、回線を申し込んでから繋がるまで数か月待たされることもざらです。

   そんななので、多くの人がポケットwifi的なものを家でも使っています。

   月に2000円くらいで使い放題だし、必要な時だけプリペイドで使うことができるので、なかなか便利。お店に行って買うだけで、5分で繋がるのも最高!しかも、フィリピンセブでLTEが繋がったりして、速度もそこそこ早いのです。

   今、新興国では固定電話が普及する前に携帯電話が普及してます。

   おそらく、同様に高速回線よりも先に、高速モバイル通信が普及するのでしょう。

   さらにいうと、家にテレビがないような人が、安いスマホを買って、高速モバイル通信を使ってYoutubeを見てるなんてことも平気で起こっています。

   テレビ1台買うよりも、1万円くらいで買えるスマホの方が便利ですしね。

新興国におけるスマホの魅力は、我々の想像以上

   最近は、スマホの地図アプリが高機能化してきて、カーナビが不要になってきています。また、コンパクトデジカメや音楽プレイヤーなんかも市場が侵食されています。

   そもそもそんな市場がなかった新興国では、スマホの魅力は我々がかんじるそれとは比較にならないほどで、爆発的に普及していくでしょう。

   1万円払えば、テレビもカメラも音楽プレイヤーも、一気に手に入るのですから。

   アジアの発展は、次々と新しいものができているというのもありますが、それ以上にこうやって何段も階段を飛び越えて行くのが面白いです。

   3丁目の夕日みたいな街角で、女子高生たちがスマホで写真を撮ってFacebookにアップしているのを見ると、この国は3年後どこまで行くんだろうと、わくわくしてしまうのです。(森山たつを)