J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

「春以降の就活」の要注意点 その「中だるみ感」は見抜かれている!

   2013年12月に解禁された2015年新卒の就職活動。すでに内定を得た幸運な学生にとっては、あとは単位を取って、キャンパスライフや学生生活最後の夏休みをエンジョイするだけだ。一方でまだ内定が得られず、夏が来る前に何とか決めたいと焦りまくっている学生も多い。

   就活を始めて、はや約半年。若いとはいえ、その間、ずっとモチベーションを維持して走り続けるのは大変なこと。そろそろ中だるみや、息切れ感が出てきてもおかしくない。

「心が痛くなるニュース」

   昨2013年の今ごろ、ディスコが全国の主要企業8791 社に向けて行った「採用活動に関する企業調査」のアンケート結果(回答1201社)によると、ある建設・住宅・不動産関連企業の採用担当者は、「前半の 12 月~3 月に接点を持った学生は意識が高かったですが、年度をまたぎ、4 月以降は急にレベルが下がった印象を持っています。説明会で寝られたり、事前の会社研究をしていなかったりと」とコメントをしたという。やはりこの時期の就活生が抱える中だるみ感は、企業の採用担当者にしっかり伝わってしまうようだ。

   実際、4月をまたいでまだ内定が出ていない就活生の精神的な疲労感は深い。産経新聞「就活生、心身へとへと エントリー100社に危機感 『本気で死にたい・消えたい』2割(14年5月17日配信)には、エントリーすればするほどお断りされるケースも増え、その度に自己否定された気分になってどんどん奈落の底に落ちて行くという就活地獄の現実を取り上げていた。就活サイトが、「数打ちゃ当たる」とばかりに内定欲しさの学生にエントリー数を煽る現状もあるようだ。

   ツイッターには「心が痛くなるニュース」「100社も就職したい企業があるの? それって何処でも良いってコトじゃないの?」という突っ込みや、「確実に内定は獲得できるので、落ち着いて戦略的に行動しましょう」という就活コンサルタントの声が。エントリー数が増えれば、あまり興味のない会社の説明会で寝たり、会社研究が不十分だったりする学生も当然増えるだろう。まずは自分の志望を熟考し、目当ての企業を絞り込むことが学生にとっては大切なことのようだ。(NF)