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「非正規の若者を正社員で雇いたい」企業、7割 小売業や飲食業が採用に前向き

   若者の非正規雇用者を正社員として「積極的に雇い入れたい」と考えている企業が約7割あることが、求人情報のアイデムの調査でわかった。

   アイデム人と仕事研究所が2014年5月29日に発表した「パートタイマー白書 平成26年版」によると、企業に20~30代の非正規雇用者を正社員にしたいかどうか聞いたところ、「積極的に雇い入れたい」との回答が18.7%。「どちらかと言えば積極的に雇い入れたい」が51%だった。

   企業は20~30代の正社員が不足していると考えており、なかでも人手不足が深刻になっている小売業や飲食業が採用に前向きだった。また、約6割が非正規雇用から正社員への登用・転換制度を設けている。

   一方、非正規雇用で働く若年者の実態も明らかに。非正規雇用者の年収は「300万円未満」が約9割、うち「103万円以下」が29.5%で最も多かった。非正規雇用(正規雇用経験なし)では「自活できず」(57.1%)、就職活動をした初職非正規雇用者の6~8割が「内定ゼロ」だった。

   現在、非正規雇用者の6割が「正規雇用で働きたい」と思っている。

   調査は2014年2月にインターネットを通じて実施。1398社が回答した。