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「人間関係つらい」が離職理由最多 国立研究所「高卒者に特徴的な傾向」

   高校卒業後に就職して短期間で仕事を辞めた人があげた離職理由で、最も多かったのは「職場での人間関係」だったことが、国立教育政策研究所の調査でわかった。日本経済新聞が2014年7月16日、報じた。他の社員との年齢や社会経験の差を負担に感じることが多いとみられる。

   調査結果によると、離職理由について「職場の人間関係がつらい」と答えた割合は16%だった。「仕事がきつい・ストレスが大きい」(12%)や「給与に不満」(10%)などを上回り最多だった。就職してから仕事を辞めるまでの平均在職期間は32.8か月間だった。

   労働政策研究・研修機構が2006年、より対象の広い35歳未満の若者に実施した調査では「給与に不満」や「労働時間が長い」などが離職理由の上位で、「人間関係がつらい」は5番目。同研究所では「高卒者に特徴的にみられる傾向」としており、大卒者などを含む若者全体の傾向とは異なる。

   一方、厚生労働省によると、2010年3月に高校を卒業し就職した人の3年後の離職率は39%で、大卒者(31%)と比べて高い状況が続いている。