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「すき家」過重労働への「幹部の危機意識の欠如」指摘 第三者委員会が報告書提出

   牛丼チェーン「すき家」の労働環境に関する調査を実施していた、ゼンショーホールディングス(HD)の第三者委員会は2014年7月31日、報告書を経営陣に提出した。

   報告書は、「客観的な人手不足」が認められるにもかかわらず、新規出店を続けてきたとして、そうした状況が過重労働を生じさせ、法令違反状況にまで至ったと認定。さらに、経営幹部が「その状況を危機として捉えていなかった」と批判した。

   「ワンオペ」と呼ばれる、深夜の1人勤務体制についても、独立した項目として分析。マニュアルが「最も能力の高い従業員を基準に作成」され、「この結果、すき家におけるワンオペ時の労働環境は、過酷なものとなる」と指摘、「解消を早急に実現すべきだ」と提言した。

   ゼンショーHDは同日、報告書の提出を受けコメントを発表した。「今後速やかに改善に取り組む」などとしている。