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「理論の呪縛」から逃れよ ビジネスで「圧倒的勝利」得るために

   前回のパート7「人の心を動かす戦略」に続き、ジェイ・キャストのビジネス電子本『心を読んでビジネスに勝つ』のパート8「心理戦の勝者に学ぶ」の冒頭部分を紹介する。

(第1節)圧倒的不利を覆す

   日本海海戦で、日本海軍が当時世界最強のロシア・バルチック艦隊を破ったのは、理論の呪縛から逃れることができたからだ。参謀の秋山真之は、あらゆる資料を基に、西洋流の理論で海戦の戦略を立てていた。しかし、導かれる答えは、完全勝利は望めないという最悪の結論であった。

(第2節)理論の呪縛から逃れる

   秋山参謀は、西洋流の理論でだめなら日本の理論でいけばいいと、中世から名を馳せた村上水軍の戦術を採用することにした。敵の目の前でUターンし、並走して撃ち合いに持ち込む「敵前回頭」という戦術だった。

(第3節)圧倒的勝利を我が手に

   Uターン中にはこちらからは砲撃できず、相手から撃たれるばかりになり、最も危険な状態 になる。しかし、並走すれば撃ち合いに持ち込め、射撃の腕を磨いた日本海軍に勝利の可能性は高くなる。結果は、兵力の少ない日本の圧倒的勝利だった。秋山が西洋流の理論を捨て切れなかったら、予想通り日本の敗戦で終わっていただろう。

(第4節)信長、家康が恐れた男

   戦国時代、日本統一に手をかけた織田信長が最も恐れた男。また、のちに幕府を開いた徳川家康の軍が戦ったときには簡単に蹴散らされ、家康も命からがら逃げた相手。その最強の軍団を率いていたのは、武田信玄である。家康は信玄の死後、武田家が滅亡すると彼の家臣を大量に抱え、信玄を自らの師として仰いだという。


(第5節以下、続きは電子書籍で。次回は、別の本を紹介します)


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