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寝坊で会社に大迷惑・・・ 何年経っても「トラウマ」に

   先日、東京メトロの駅員が寝坊し、始発電車の発車が遅れるというニュースがあった。駅員ほど分刻みの仕事をしていない人でも、寝坊で「ヒヤリ」とした経験がある人は少なくない。中には、若手時代の「寝坊」経験が、その後もトラウマになってしまう人もいる。

駅員が「寝坊」がニュースに

あっちゃ~
あっちゃ~

   今月(2014年10月)15日朝、東京メトロ丸ノ内線南阿佐ケ谷駅で、宿直明けの駅員2人が「寝坊」し、利用客が始発電車に乗れないトラブルがあった。新聞報道などによると、駅員は午前4時半に目覚まし時計のアラームで起きたものの、再び眠ってしまったという。始発電車が到着した際、駅はシャッターが閉まっており、中に入れずに30人以上が始発電車を利用できなかった。2人はその後、総合指令所からの連絡で起床した。

   多くの乗客に影響が出る鉄道関連の仕事には、厳しい時間管理が求められる。とはいえ、寝坊したくらいで、ニュースになるなんて......と、複雑な思いを抱く人もいるようだ。ツイッターでは、「朝は寒い時期だし、これは責められない」、「笑って許してあげてほしい」などの声もあれば、「海外じゃこんなことニュースにならないんだろうな。要するに日本人は、ほぼ毎日時間通りに仕事をしているということ」と、日本企業の時間に厳しい体質を指摘する人もいた。

   長いビジネスパーソン人生で、一度も「寝坊をしたことがない」人は、少ないのかもしれない。中には、寝坊して上司に電話で起こされたことが、トラウマになる人もいる。

「寝坊が多い」彼は、リストラ対象に

   読売新聞の投稿サイト、発言小町では、「今朝、寝坊してしまい、職場の上司に電話で起こされました」との投稿があった(2012年7月4日)。投稿者は、「前夜遅く寝たわけでも、すごく疲れていたわけでもなく、なんでこんなことになったのか不思議です。またこんなことが起こってしまうのではと、とても不安だし、へこんでいます」という。起きられない自分に、強い不安を感じている様子だ。

   投稿には、「私もあります」との共感が多く寄せられた。ほとんどの場合、上司や同僚から電話がかかってきて起こされた、というパターンだ。

   ある人は、入社1年目に「寝坊し、上司に電話で起こされました。今でも時々夢に見て、飛び起きます(汗)」といい、またある人は、朝、電話に出ると、「『どうしたんだ?大丈夫か?』と上司の声。上司は『残業多くて疲れてるんだろ。今日はもう休んでいいから』と言ってくれて、お言葉に甘えて休ませてもらいましたが、ショックでショックで、それ以降、休日でも正月でも、毎朝6時頃に必ず目が覚めるようになりました」という。寝坊が「今でもトラウマ」になっているのだ。

   始業時間になっても社員が来ない場合、上司や同僚が「何かあったのでは」と心配して、電話をかけるパターンも少なくない。そんな周囲の配慮に対し、こちらは「ただの寝坊」というギャップが、良心を傷つけるのだろう。

   ただ、職場の善意に甘えていると、厳しい評価が待っている。ある人は、職場の後輩が、「とにかく寝坊が多すぎ」たために、クビになったと書き込む。「(寝坊で)ボーナスの査定に影響が...と書いている方がいらっしゃいましたが、うちのような弱小企業ではもうそれどころではなく、彼は、リストラ対象になりました」。やはり、寝坊はしないに越したことはない。(KH)