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「採用に受験料」への批判も何のその 16年春もやります、値上げもします

   動画配信大手のドワンゴは、2015年春入社の新卒採用試験から導入した受験料制度を16年春入社も継続し、受験料を3000円に引き上げる。2014年11月12日に発表した。1次試験の書類選考までにかかる実費を、同社と受験生で半分ずつ負担する。ただし、首都圏以外の在住者は免除する。15年春入社の受験料は主力サービスの「ニコニコ動画」にちなんで、2525円としていた。

   新卒者の採用試験は、1人の受験生が100社以上もエントリーしているような状況で、学生と企業の双方に大きな負担がかかっている。ドワンゴは、こうした状況を解消する狙いから、「本当に入社したい人材に集まってもらおう」と2015年の採用試験から受験料を徴収。内定辞退者が減少するなど期待どおりの結果が得られたものの、厚生労働省から学生の就職活動を制約する恐れがあるとして、16年度春入社以降は実施しないよう指導を受けていた。

   なお、2015年度は徴収した受験料は日本学生支援機構に寄付する予定だったが、行政指導を受けたことに基づいて同機構と協議した結果、中止することにした。

   エントリーは12月1日に開始する。