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有休?みんな年に20日以上消化してるけど、普通じゃないの?ウチの会社 「・・・普通じゃないと思うよ」

   相変わらず、日本のビジネスパーソンは有給休暇を十分に取れていないようだ。厚生労働省の「就労条件総合調査」(2014年)によると、企業が2013年に付与した年次有給休暇日数は、労働者1人あたり、平均18.5日。そのうち、実際に取得されたのは9.0日で、取得率は48.8%にとどまった。前年からは1.7ポイント改善したものの、まだ「半分以下」だ。

   そんな中、「東洋経済オンライン」が公表した、「『有給休暇をしっかり取れる』トップ200社ランキング」(2015年1月5日)が、話題を集めている。上位には「20日」を超える企業が並んでおり、「そんなに休める会社があるなんて・・・」などとネットでは様々な声が寄せられている。

「なぜ、『有休はとって当たり前』にならないのか」

今日は有休なのです。眠い・・・
今日は有休なのです。眠い・・・

   ランキングは、東洋経済新報社の『就職四季報』総合版へ、回答があった921社のデータを集計。1位の東武鉄道(23.1日)は、1時間単位の有休制度があるなど、消化できる仕組みも整っているという。

   2位は「東燃ゼネラル石油」の21.8日。以下、3位「東芝」(21.7日)、4位「ダイキン工業」(20.1日)、5位「NTTファイナンス」(20.0日)と続く。

   (同率)10位の「NTT東日本」「阪急電鉄」(19.0日)以上を見ると、鉄道や製造業などのインフラ、メーカー系が多いと分かる。トップ10の企業は、先の平均取得(9.0日)の、2倍以上休んでいることになる。

   ツイッターでは、ランキングを受けて、様々な反応が飛び交った。上位企業の有休消化日数が20日以上だったり20日近くだったり、という事実を知り、「超うらやましいんですけど・・・」という人もいれば、「世間には付与日数が20日を超える会社があるのか!!」と、驚く人もいる。

   自分の会社がランクインしたという人からは、「12月に有休使ってないから、今月末の水曜日が有休になったらしい。さすがランクインしてるだけあるわぁ~。あんま実感ないけど」と、「超うらやましい」つぶやきもあった。

   一方、「ランキング内に入ってるけど、有休消化率10%あるかないかですorz」と、「休みやすい会社」のはずなのに、自分は休めていないことを嘆く人もいる。「(そもそも)こういうのが記事になるのが残念。なぜ、『有休はとって当たり前』にならないのか」と、ツッコミを入れる人もいた。

   有休の取得請求を従業員任せにせず、取得時期の指定を義務付けようとする動きも出るなか、「有休はとって当たり前」となる日は来るのだろうか。(KH)