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職場の若者男子が「女子力」高過ぎ! スイーツ、「キャラ弁」作りに手編みマフラー・・・

   「女子力」の高い男性が増えている。お酒やギャンブルなど、男性的な消費には目もくれず、スイーツ、スキンケア、観光やファッションなど、女性らしい趣味への関心が高い男性たちだ。最近では、プロフィギュアスケーターの織田信成さん(27)が、息子へのキャラ弁へのこだわりを見せ、「『女子力』高い!」と話題になった。ネットでは、「うちの職場にも、女子力の高い若手男性がいる」などの声が相次いでいる。

スケーター織田信成さんが「女性目線」で・・・

これ、ボクが自分で編みました
これ、ボクが自分で編みました

   プレジデントオンラインの記事、「なぜ『女子力の高い男』が増えているのか」(2015年1月18日)によると、最近の若い男性のなかには、「女子力の高い男」が増えているという。彼らは、「車、バイク、タバコ、酒、パチンコ」など、「男性型商品」への支出を減らし、スイーツや観光、化粧品、日傘など、女性らしい消費にお金をかける。SNSで、「いいね!」しあうなど、女性的な「共感」能力も高いそうだ。

   記事では、「マイルドヤンキー」などの造語で有名な、マーケッターの原田曜平氏が、「男子の女子化」の背景を説明。日本経済が成熟期に入ったことで、「時代の空気全体が柔らかになった」ことで、「女子力男子」が増えたという。特に、「ゆとり世代」の男性(1987年生まれより下の世代)は、同性にも異性にも虚勢を張らず、男性型の「競争社会」よりも、女性型の「協調社会」に馴染んでいるようだ。

   有名どころでは、2013年末にアマチュア現役を引退した、プロフィギュアスケーターの織田信成さんが、「女子力男子」として知られている。週刊誌「女性自身」のニュースサイトでは、「織田信成が乙女化・・・趣味『ぬいぐるみ集め』に妻もドン引き」(2014年8月29日)と題して、彼が「女子力アップ」に精を出していると報じた。記事によると、アマチュア選手としては引退した織田さんは、奥さんの気持ちを理解しようと、女性目線で物事を考えるように。今では、スイーツ作りに、パンケーキ屋めぐり、「キャラ弁」作りの上手さなどから、多くの女性誌やバラエティ番組に引っ張りだことなっている。

「しかもめっちゃ美味しかった」

   「女子力男子」は、多くの職場にも『出没』している。ツイッターでは、「職場の男性から差し入れ頂いた。手作りチョコマカロン!最近の若者男子は、女子力高過ぎ!しかもめっちゃ美味しかった・・・」とか、「職場の30代前半男子が、チョコレートマフィンを焼いてきた!!女子力高いな~!」などのつぶやきがみられた。

   「女子力高い男子なら、うちの職場にもいる。自分で編んだマフラー着けて出社してきたり・・・」という人もいる。お菓子や料理、小物などの「手作り」ができる男性=「女子力が高い」と思われているようだ。

   当の男性からも、「新しい職場では、弁当男子として認識され出した」といったつぶやきもあった。周囲から、「女子力男子」として認識されることは、ある意味「キャラ立ち」していることの現れでもある。男性にとっては、オフィスでのコミュニケーションが円滑になるなどの「メリット」が得られるかもしれない。2015年、「女子力男子」を目指すのも、悪くないかも?(KH)