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「あなたの今の仕事は、天職ですか?」 「イエス」と回答したのは社会人の●割

   「天職」。それは、自分の適性に、最も合った仕事――まだ、巡り合っていないかもしれないが、実は、今の仕事が「天職」かもしれない。

   ある調査結果によると、社会人の約2人に1人が、自分の今の仕事を「天職だと思う」と考えているそうだ。意外と多い?そうでもない?

働く人の54.9%、「今の仕事は『天職』」

天職・・・かな
天職・・・かな

   「介護の仕事始めて、あっという間に4か月。本当に月日が経つのは早いね。この仕事自分に向いてると思う! 天職だと思う!」、「仕事が好きだと改めて実感。衛生士の仕事は天職やなってまた思った\(^o^)/」・・・ツイッターでは、日々、「今の仕事が天職!」という人たちの、ポジティブなつぶやきが投稿されている。見ていると、なんだかちょっと、羨ましい。一方で、「なんか天職ねーかな。俺に合う仕事ってなんなのかって最近、疑問に思うよ・・・」という人もいる。

   不動産情報を手がけるオウチーノ(本社・東京)が、20~69歳の働く男女1106人を対象に、「今の仕事は、あなたにとって『天職』だと思いますか?」と尋ねたところ、「そう思う」と回答した人が17.4%、「まぁまぁそう思う」が37.5%で、合計54.9%が、今の仕事を「天職」だと思っていることが分かった(「『天職』に関する実態調査」、2015年2月24日公表)。ビジネスパーソンの過半数は、自分の仕事を「天職だ」と感じている。一方で、「あまりそう思わない」という人も、27%と約3割、「そう思わない」も18.1%と、2割近くいた。

   「天職」だと思う理由として、特に多かった自由回答は、「楽しい・好きだから」、「自分に合っているから」というもの。「好きこそものの上手なれ」というだけあって、適性が感じられると、「天職だ」と思えるのだろう。逆に、「天職だと思わない」理由で多かったのは、「仕事をしていても、楽しみを感じない」、「自分に向いていない」、「やりがいがないから」という回答。「もっと自分に合う職業があると思うから」との声もあった。

   ツイッターでは、「社内異動も考えたけど、こんなプログラミングもできないクソSEを誰が使ってくれるんかな、とか思うし、この仕事が天職やと思うし、ほんと、どうしようもないから、やっぱり頑張るしかない」とか、「栄養士向いてないし、天職だと思ってないし、仕事に自分を合わせるしかないんだと思ってる・・・」など、葛藤のつぶやきが多く見つかった。

若い人ほど「天職」だと感じる割合が少ない

   ちなみに、年代別に今の仕事を「天職」だと思っている割合を見ると、若い人ほど少ない。20代は47.1%、30代は51.5%、40代は53.6%、50代は56.9%、60代は65.5%と、年代とともに上がっていくようだ。調査したオウチーノでは、「若いうちは能力や経験、スキルが未熟であり、大きな仕事を任せられることも少ない」が、経験とともに能力が磨かれ、任される仕事の規模が大きくなっていく。よって、「社会人経験の長い人の方が、仕事に楽しみや、やりがいを見出し、『天職』だと思う人が多いのでは」と、分析している。

   ツイッターでは、保育士とみられる女性から、「あるお母さんに『先生は天職なんですね』と言われた。天職かと言われれば、上には上がいるし、まだまだだなぁ、って思うけど、30人の子どもたちが全力でパワーをくれる凄い仕事だから、それ以上のパワーは返したいと思う。毎日そう思って保育をしている」との声もあった。「天職には就けなくても、適職には就きたいよね」という人もいる。あなたの仕事は、「天職」ですか・・・?(KH)